特殊外来糖尿病性腎症透析予防外来(看護・栄養)
概要
概要
生活習慣の欧米化や、社会高齢化に伴い、糖尿病患者数は増加しています。糖尿病の多くは無症状ですが、血糖管理が不十分であると、眼(網膜)、腎(蛋白尿、腎機能低下)、末梢神経(神経痛)などの、全身の多臓器合併症が起こります。
その中でも腎障害は、次第に重症化して腎不全へと進行し、失われた腎機能を補うために、生涯に渡る腎代替療法が必要となります。
糖尿病に伴う腎障害(糖尿病性腎症)は、我が国の透析導入の原疾患全体の41%を占め、最も頻度が多く、かつ増加傾向にある。腎代替療法の94%は血液透析で、患者さんのQOLを著しく低下させるのみならず、医療経済的にも社会的に大きな負担となっています。したがって腎不全進行を抑止し、透析患者数を減少させるためには、糖尿病の早期診断・治療と、腎障害重症化を予防するための、定期的なセルフチェックが重要となります。
糖尿病成人症透析予防外来は、担当主治医の外来診察日に合わせて、コメディカル(看護師、栄養士、運動健康指導士)がその治療方針に沿った、食事、生活、服薬指導を提供し、健康管理のお手伝いをするものです。推定糸球体濾過率eGFRが45 ml/min/1.73㎡未満 の場合は、運動療法指導を受けることができます。