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特殊外来胎児外来

概要

概要

胎児外来では胎児の疾患が疑われる場合に、胎児診断の専門医が超音波検査を用いて診断を行います。さらに胎児MRI、胎児CT、羊水染色体検査を用いて診断することもあります。胎児期に診断することにより、胎児治療が可能になったり、出生直後から新生児治療をスムーズに開始したりすることができます。また妊婦さんとご家族に胎児診断で分かること、出生後にしか分からないことを丁寧に説明し、各疾患について知識や心構えを持って安全に分娩をむかえられるよう管理していきます。
また、ご希望の方には、胎児超音波スクリーニング検査も行っています。胎児超音波スクリーニング検査は胎児の発育や羊水量を計測する通常の妊婦健診とは別に、胎児の形態的な異常を調べる検査です。胎児診断の専門医が妊娠中期(18週頃)と妊娠後期(28週頃)に超音波検査を用いて行います。

特色・方針

多くの診療科をもつ大学病院であることを活かし、新生児科、小児外科、小児脳神経外科、小児泌尿器外科、小児心臓外科の専門の医師と密接に連携しながら、診断ならびに治療を含めた管理を行います。
妊娠中に各科の医師とともに、妊婦さんとご家族が出生後の治療について理解できるよう準備を進めていきます。

各種実績

2019年度胎児診断症例(内訳)
脳・神経 髄膜瘤 2例
全前脳胞症 2例
無頭蓋1例
頸部 奇形腫 1例(EXIT症例)
胸部 先天性横隔膜ヘルニア 3例
CPAM(macro cystic type)1例
胎児胸水2 例 (うち、胸腔-羊水腔シャント症例1例)
心疾患 左心低形成 1例
右心低形成(三尖弁閉鎖) 2例
両側大血管右室起始 1例
心室中隔欠損 1例
不整脈 頻脈性不整脈 2例(うちジゴキシン治療例1例)
徐脈性不整脈 1例
腹部 十二指腸閉鎖 1例
小腸閉鎖 3例
腹壁破裂 1例
臍帯ヘルニア 1例
腸管膜嚢胞
Body stalk anomaly 1例
Cantrell症候群 1例
腎疾患 MCDK 1例
水腎症 1例
骨系統疾患 タナトフォリック骨異形成症 1例
骨形成不全症 1例
腎無形成 1例
その他 口唇口蓋裂 1例
橈骨欠損 1例
CAOS2例(うち羊水注入症例 1例)

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