特殊外来角膜外来
概要
概要
角膜は眼球の一番前に位置する透明な膜状の組織です。外界からの異物の侵入を防ぐバリアであると共に、外からの光をうまく目の奥に届ける役目を果たす大切な窓のような働きをします。そのため、角膜が混濁すると視力が低下します。
角膜外来では、角膜の透明性を保つために、感染症や非感染症のさまざまな病気の診断や治療を行っています。たとえば、コンタクトレンズによる角膜びらん(浅い傷)や角膜感染症、リウマチなど自己免疫疾患や重症アトピーによる角膜潰瘍(深い傷)、種々の原因による角膜浮腫(水ぶくれのような状態)、円錐角膜(角膜が突出する病気)などが挙げられます。
また、角膜とその周囲の結膜はお互いに関係しており、眼表面粘膜として一体として考えます、そのため、重症のアレルギー性結膜炎、細菌性結膜炎、薬剤毒性結膜炎、翼状片など多岐にわたる結膜の病気も、角膜外来で治療します。
特色・方針
角膜外来は月曜日の午後に設定しています。しかし、角膜の病気の中には、急を要するものも多くあります、そのため、火曜日午前・木曜日午前にも角膜専門医が診察させていただきます。治療には入院が必要なこともありますし、完治に数カ月かかることもあります。そのため、患者さん一人一人のライフスタイルやご希望に合わせて治療方針を決定します。
重症の場合には、角膜全層移植・表層移植など外科的な治療が必要になることもありますが、当院で対応いたします。なお、角膜浮腫に対する角膜内皮移植については、関連施設にて施行します。また、再発翼状片や難治性角膜潰瘍には羊膜移植が必要ですが、当院は羊膜移植認定施設であり数多くの症例を経験しておりますので、安心して治療を受けていただけます。