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特殊外来食道・胃外来(上部消化管内視鏡治療外来)

概要

概要

上部消化管(食道および胃・十二指腸)の良性/悪性の腫瘍(癌)の診断や治療のほか、胃食道逆流症(逆流性食道炎)、ヘリコバクター・ピロリ 感染に関する各種疾患(胃炎、消化性潰瘍)などの炎症性疾患や、機能性胃腸症、食道胃静脈瘤の診療などを行っています。

特色・方針

1.良性疾患
胃炎や胃・十二指腸潰瘍の大きな原因であるヘリコバクター・ピロリ を除菌することで、潰瘍の再発や、胃癌の危険性を減らすことが明らかになりました。ピロリ菌陽性の患者さんには積極的に除菌をお勧めしています。

最近では逆流性食道炎に代表される酸関連疾患も増え、逆流症状が生活の質を低下させています。また、内視鏡検査では異常がないのに、胃の痛みやもたれ、膨満感などの不定愁訴がある場合には、胃の動きがうまくいっていない(運動機能異常)ことが疑われます。これら上部消化管疾患の診断には内視鏡検査が重要ですが、内視鏡以外にも食道p Hインピーダンス検査なども行い、病態の把握に努めています。外科や心療内科などとも連携し、包括的な加療を検討し提案しています。

肝硬変に伴う食道胃静脈瘤に対しても治療経験は豊富です。主な治療は内視鏡治療(内視鏡的食道静脈瘤結紮術/硬化療法)となりますが、カテーテルでの治療(B-RTO)や外科治療なども含め、各個人の病態に応じた治療を提案しています。


2.悪性疾患 
食道・胃腫瘍に対する診断や内視鏡治療を行っています。最近では食道癌・胃癌以外にも十二指腸癌や粘膜下腫瘍なども件数も増加してきています。他院での治療困難例も多数治療歴があります。

内視鏡検査は通常観察だけではなく、狭帯域光(NBI : Narrow Band Imaging)を用いた拡大観察や、超音波内視鏡を用いた粘膜下腫瘍や腹腔内腫瘍などの精査や診断を行っています。新しい機能である構造色彩強調機能 (TXI : Texture and Color Enhancement imaging)なども用いて可能な限りの詳細観察を行っています。

治療は内視鏡的粘膜切除術(EMR)や内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を行っています。また、内視鏡単独での治療が困難な胃粘膜下腫瘍などには内視鏡腹腔鏡合同手術(LECS)を外科と行ったり、咽頭癌には内視鏡下咽喉頭手術(ELPS)を耳鼻科などと協力して診療にあたっています。低侵襲かつ根治度の高い治療を受けて頂くために、慎重な術前検査、術後管理を心掛けています。

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