CAR-T療法について
CAR-T療法候補症例のご紹介について
当院は2023年2月にアベクマの実施施設の認定を受けてからCAR-T療法を行なっており、現在、ブレヤンジ、イエスカルタ、アベクマの実施施設に認定されています。CAR-T療法の適応となる症例には積極的に治療を行なっています。適応のある症例には迅速にリンパ球採取を行い、出来るだけ多くの症例にCAR-T療法を受けて頂けるように取り組んでおります。
CAR-T療法はリンパ球採取から製剤の供給まで1〜1.5ヶ月程度が必要です。患者さんの病状によって、治療を急ぐケースも多いため、適応となりしだい、早めにリンパ球採取を行うことが重要です。CAR-T療法の候補症例がございましたら、下記の連絡先までご相談ください。
連絡先
関西医科大学附属病院 血液腫瘍内科 CAR-T療法連絡窓口
E-mail : car-t@hirakata.kmu.ac.jp
なお、患者さんからの直接のお問い合わせには対応しておりません。
何卒ご了承の程宜しくお願い致します。
当院で実施可能なCAR-T療法の対象疾患と適格基準
再発・難治性大細胞型B細胞リンパ腫
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、原発性縦隔大細胞型B細胞リンパ腫、形質転換低悪性度非ホジキンリンパ腫、高悪性度B細胞リンパ腫
再発又は難治性の濾胞性リンパ腫(grade 3B)
二次治療以降で適応が検討できるため、初期治療に不応もしくは初回再発時にご相談ください。
再発・難治性濾胞性リンパ腫(grade1, 2, 3A)
高リスク症例に対する2次治療、および3次治療以降の濾胞性リンパ腫
診断から6ヶ月以内に治療を行ない、24ヶ月以内に病勢進行する場合、高リスクとして2次治療での適応が検討できるため、初回再発時にご相談ください。
再発・難治性多発性骨髄腫
免疫調節薬、プロテアソーム阻害剤および抗CD38モノクローナル抗体製剤を含む2つ以上の前治療があり、かつ、直近の前治療に対して病勢進行が認められた又は治療後に再発した場合が適応となります。適応が見込まれる症例はお早めにご相談ください。
当院での適格基準
年齢:基本的に75歳まで
疾患状態:治療実施の可能性と効果の面から、CAR-T製造ができるまで、疾患コントロールができる見込みのある方
全身状態:CAR-T療法を行うために必要な最低限の臓器機能やPSが保たれている方