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診療科血管外科

概要

患者のみなさんへ

世界で有数の高齢国家である日本では動脈硬化症が年々増加しています。なかでも、大動脈瘤・大動脈解離による死亡が2014年より死亡原因の第9位となりました。女性では第8位、男性は第11位と上昇しています。この原因は、高齢以外に高血圧や高コレステロール血症の患者さんの増加や、喫煙率が依然先進国の中で高い(男性30%、女性8%)ことがあげられます。また、糖尿病や血液透析患者さんの増加とともに下肢慢性動脈閉塞症(閉塞性動脈硬化症)も増加の一途をたどっています。  
血管外科では胸部・腹部大動脈瘤、大動脈解離の治療、下肢慢性動脈閉塞症の治療、下肢静脈瘤の治療を行なっています。とくに、カテーテルを用いた体にやさしい胸部・腹部ステントグラフト治療や末梢動脈ステント(グラフト)留置術、Venaseal血管塞栓術、ラジオ波焼灼術を行なっています。

オンライン・セカンドオピニオン外来

特色・強み

血管外科の対象疾患ならびに治療法は、胸部・腹部大動脈瘤に対する胸部・腹部ステントグラフト内挿術、B型大動脈解離に対する胸部ステントグラフト内挿術とリエントリー閉鎖術です。また、腹部ステントグラフト内挿術後の遠隔期エンドリークに対する腹部人工血管置換術も行なっております。

下肢慢性動脈閉塞症に対するステント(グラフト)留置術はもとより、膝下膝窩、脛骨・腓骨動脈バイパス術も積極的に行なっております。

下肢静脈瘤に対するVenaseal血管塞栓術、ラジオ波焼灼術などできるだけ体を切らない低侵襲カテーテル治療を積極的に行っております。

主な対象疾患

  • 胸部・腹部大動脈瘤
  • B型大動脈解離
  • 下肢慢性動脈閉塞症
  • 下肢静脈瘤
  • 内臓・末梢動脈瘤
  • 急性動脈閉塞症

各種実績

2022年度診療実績
外来新患者数 513名
外来延患者数 5,318名
入院新患者数 365名
入院延患者数 4,233名
※心臓血管外科、小児心臓外科、血管外科合算
手術件数 327例
開胸大動脈瘤手術 0例
胸部ステントグラフト 32例
緊急胸部ステントグラフト 4例
開腹大動脈瘤手術 6例
緊急開腹大動脈瘤手術 0例
腹部ステントグラフト 75例
緊急腹部ステントグラフト 3例
慢性動脈閉塞症バイパス・内膜摘除術 27例
慢性動脈閉塞症血管内治療 53例
末梢・内臓動脈瘤手術 4例
内臓動脈瘤血管内治療 8例
下肢静脈瘤血管内治療 39例
急性動脈閉塞症手術 5例
ブラッドアクセス 53例
下大静脈手術 1例
17例

学会認定施設

胸部ステントグラフト内挿術
腹部ステントグラフト内挿術実施施設
浅大腿動脈ステントグラフト実施施設
下肢静脈瘤に対する血管内治療実施施設