診療科小児脳神経外科
外来診察 2F/G4 ※初診や再診の受付完了後にお越しください
概要
患者のみなさんへ
小児脳神経外科は脳神経外科の中でも小児を専門的に診療する分野です。
当科は2014(平成26)年に新設されました。当科は日本の大学病院では小児脳神経外科を標榜している数少ない施設の一つであり、最先端の医療を小児の特性を理解しながら提供することを目指しています。
当科で扱う疾患は水頭症、脊髄髄膜瘤(二分脊椎)、脊髄脂肪腫、小児脳腫瘍、もやもや病、頭蓋縫合早期癒合症と広い範囲にわたっています。当科では患者さんに対しできるだけ負担が少なく、かつ後遺症や合併症が出ないように治療を進めていくことに力を注いでいます。具体的には水頭症、脳腫瘍に対しては体への負担の少ない内視鏡を用いた手術を積極的に推進しています。
また手術による合併症や後遺症が出ないように、手術中に視力や手足の運動、感覚の異常が生じていないかどうかを検査するため、術中神経生理モニタリングを常時実施しています。
オンライン・セカンドオピニオン外来
特色・強み
科長はこれまで脳腫瘍400例以上、水頭症関連の神経内視鏡手術200例以上、脊髄髄膜瘤、脊髄脂肪腫(二分脊椎症)の手術150例以上、その他も合わせ2000例以上の症例を執刀してきました。豊富な経験に基づいた丁寧、安全で安心できる治療の提供を目指しています。
小児脳神経外科で扱う疾患は、脳神経外科手術以外の治療が必要となる疾患が多く存在しています。当科では疾患によって小児科、小児外科、泌尿器科、整形外科と連携し、チームとして治療に取り組む体制が確立しています。
こどもの脳脊髄の病気の中には、なかなか診断がつかないばかりか、どういう理由で病気が生じるのかが分からないため治療法が定まっていない病気が多く存在しています。当科では関西医科大学の基礎医学部門と連携し、いまだに原因が分かっていない病気について遺伝子レベルでの新たな診断法を確立し、病気が生じる仕組みを解明し、さらには新たな治療法の開発に取り組んでいます。
主な対象疾患
- 脳腫瘍
- 水頭症
- 脊髄髄膜瘤(二分脊椎)
- 脊髄脂肪腫
- 頭蓋縫合早期癒合症
- もやもや病
- 脳性麻痺
各種実績
- 診療実績(2023年度版)
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手術件数(18 歳以下) 36 例