診療科血液腫瘍内科
外来診察 2F/G6 ※初診や再診の受付完了後にお越しください
概要
患者のみなさんへ
当科では、造血器腫瘍、貧血や、出血性疾患など、ほとんど全ての血液疾患を受け入れています。大学病院の機能を十分に発揮できるように、地域医療機関との密接な連携に努め、造血幹細胞移植(骨髄移植、末梢血幹細胞移植、臍帯血移植)にも力を入れています。
急性白血病の診療では、当科は日本臍帯血バンク、日本骨髄バンクの登録認定施設として、同胞または骨髄バンクおよび臍帯血バンク提供の造血幹細胞移植を積極的に行っています。
オンライン・セカンドオピニオン外来
全国どこからでも本学附属病院の各領域専門医に、異なる角度から医学的な相談ができます。
特色・強み
造血器腫瘍の治療は、有用性の確立した大規模臨床研究に基づいた化学療法および造血幹細胞移植療法を行っています。 さらに、分子標的療法などを含めた最先端医療、新規治療薬を積極的に取り入れ、常に新しいエビデンスに基づいた治療を行うことができる体制を目指しています。
日本臍帯血バンク、日本骨髄バンクの登録認定施設である当科では、造血幹細胞移植に、縁・非血縁ドナーおよび臍帯血バンク提供の造血幹細胞移植を積極的に行っています。また、がんに対する免疫療法の一種であるCAR-T細胞療法も実施できます。
主な対象疾患
- 赤血球系疾患
- 白血球系疾患とその他の骨髄性疾患
- リンパ系疾患
- 出血性疾患と血栓傾向
以下、赤血球系疾患
- 鉄欠乏性貧血
- 巨赤芽球性貧血
- 自己免疫性溶血性貧血
- 寒冷凝集素症
- 再生不良性貧血
- 骨髄異形成症候群<MDS>
- 発作性夜間ヘモグロビン尿症
- 赤芽球癆
以下、白血球系疾患とその他の骨髄性疾患
- 急性骨髄性白血病
- 慢性骨髄性白血病
- 骨髄異形成症候群<MDS>
- 原発性骨髄線維症
- 本態性血小板血症
- 真性赤血球増加症
以下、リンパ系疾患
- 急性リンパ性白血病
- Hodgkinリンパ腫
- 慢性リンパ性白血病
- 濾胞性リンパ腫
- びまん性大細胞型B細胞リンパ腫
- 多発性骨髄腫(形質細胞腫)
- 粘膜関連リンパ組織<MALT>リンパ腫
- 原発性マクログロブリン血症
- Burkittリンパ腫
- 成人T細胞白血病・リンパ腫
- 末梢T細胞性リンパ腫
以下、出血性疾患と血栓傾向
- 免疫性血小板減少症<ITP>
- 血栓性血小板減少性紫斑病 <TTP>
- 血友病
- 播種性血管内凝固<DIC>
- von Willebrand病
- 後天性血友病
各種実績
- 診療実績(2023年度版)
-
外来新患者数 686人 外来延患者数 21,296人 入院新患者数 390人 入院延患者数 11,410人 - 病名件数(2023年度版)
-
悪性リンパ腫 222件 びまん性大細胞型リンパ腫 68件 濾胞性リンパ腫 25件 MALTリンパ腫 15件 成人T細胞白血病/リンパ腫 10件 ホジキンリンパ腫 12件 その他 92件 骨髄異形成症候群 77件 特発性血小板減少性紫斑病 46件 多発性骨髄腫 58件 急性骨髄性白血病 64件 慢性骨髄性白血病 6件 急性リンパ性白血病 17件 再生不良性貧血 19件 本態性血小板血症 27件 真性赤血球増多症 22件 骨髄線維症 7件 - 手術件数(2023年度版)
-
骨髄採取 4件 - 細胞移植件数(2023年1月〜12月)
-
同種造血幹細胞移植 12件 非血縁者間骨髄移植 4件 血縁者間末梢血幹細胞移植 4件 臍帯血移植 4件 自家末梢血幹細胞移植 8件