閉じる

診療科胆膵外科

外来診察 2F/H1 ※初診や再診の受付完了後にお越しください

概要

患者のみなさんへ

胆膵外科は良性から悪性、炎症から腫瘍まで多種多様な疾患を扱います。解剖の複雑さから手術には高度な技術が要求されます。他施設にて切除不能と診断された場合でも精査にて切除可能と判断できる場合や、強力な化学療法や精密な放射線照射の後に切除可能となることがあるため、積極的に進行がんの集学的治療に取り組んでいます。
胆膵領域の治療は施設によって差が生じることも多く、当科では適切な治療について専門的な立場(消化器・肝臓内科、麻酔科、放射線科、臨床病理科、腫瘍内科、などと密接に連携)から患者さんとそのご家族のライフプランに合わせた治療方法を提示するようにしています。
また、患者さんに優しい腹腔鏡手術を積極的に導入しています。胆膵外科手術は術後合併症や死亡率が比較的高率であり、周術期管理に難渋することもありますが、当科は本邦において手術数が多く、合併症や死亡率が低く、在院日数も短いのが特徴です。

緊急診療体制の整備、地域連携システムの構築、後送病院の確保をおこない、退院後も地域全体で安心・安全・満足度の高い診療が受けられるように心がけています。
胆膵外科は難治の病気の治療に取り組み、治療の標準化を追求し、高度医療を実践しています。新規治療に関する臨床研究も積極的に行っていますのでお気軽にご相談ください。

オンライン・セカンドオピニオン外来

特色・強み

・高難度の胆膵外科手術を提供
・切除不能がんに対して集学的治療を行いあきらめない治療を提供
・地域での包括的なサポート体制を提供

主な対象疾患

  • 胆石症や胆のう炎、膵臓の良性または良悪境界病変に対する腹腔鏡手術(低侵襲手術)
  • 慢性膵炎や膵仮性嚢胞に対する膵切除術や膵消化管吻合術
  • 肝外胆道がん(胆管がんや胆のうがん、十二指腸乳頭部がん)や十二指腸がんに対する胆膵外科手術(膵頭十二指腸切除術を主とする高難度手術)
  • 切除不能膵がんに対する審査腹腔鏡検査(微小遠隔転移の診断目的)
  • 切除可能膵がんに対する膵切除術(血管合併切除を含む高難度手術)
  • 切除不能膵癌に対する集学的治療で腫瘍縮小を認めた場合に対する膵切除術 (血管合併切除を含む高難度手術)

各種実績

診療実績(2022年度版)
外来新患者数 366人/年
外来延患者数 8,268人/年
入院新患者数 511人/年
入院延患者数 6,698人/年
2022年(術式別)
膵頭十二指腸切除術 50件
 門脈合併切除術 9件
 術後在院日数(中央値) 14日
膵体尾部切除術 39件
 腹腔鏡下 19件
 腹腔動脈合併切除 2件
 術後在院日数(中央値) 9日
膵全摘術 7件
腹腔鏡下胆嚢摘出術 186件
 緊急手術 27件
総胆管切石術 13件
2022年(疾患別根治切除例)
膵頭部癌 28件
膵体尾部癌 25件
IPMN/IPMC 13件
その他膵疾患 23件
中下部胆管癌 4件
十二指腸乳頭部癌 8件
胆嚢癌 12件

学会認定施設

外科学会
消化器外科学会
肝胆膵外科学会
膵臓学会など