診療科小児外科
外来診察 2F/G4 ※初診や再診の受付完了後にお越しください
概要
患者のみなさんへ
私たち関西医大付属病院小児外科では、お子様のことで心配な御家族さまや、近隣の医院・病院さまからの御相談を決してお断りしない「24時間365日体制」で、主にこどもに特有な外科的疾患に対応しています。生まれたばかりの新生児から乳幼児、小学生~中高生の思春期に至るまで、脳や心臓以外のほとんどの臓器を対象に、外科的な視点から診察・診断し、豊富な知識と繊細な技術で、大切なお子様を丁寧に治療しています。
当院では「小児医療センター」および「総合周産期母子医療センター」を併設しており、産科・小児科・麻酔科などの関連診療科との緊密な連携による万全な協力体制で、出生前診断による先天性の形成異常から急性腹症や外傷などの救急治療、また悪性腫瘍などの集学的な治療に至るまで、幅広く高度な小児外科診療を行っています。
お子様にとってベストな治療となるよう、御家族のお気持ちに寄り添う医療を心掛けています。
オンライン・セカンドオピニオン外来
特色・強み
腹腔鏡下手術を国内でも早くから小児外科疾患に応用しており、2019年には小児外科領域では日本で初めて、最先端の8K内視鏡外科システムを導入しました。
当院の小児外科では、8K内視鏡外科手術で、1,000件は優に超える多数の実績があります。(2023年12月末時点 ※1,115件)
超高精細な大画面8Kモニターで行う私たちの繊細な鏡視下手術では、小児の非常に微細な血管や神経を傷つけずに温存することが可能となり、お子様の将来を考え、安全・確実な外科治療を目指して、丁寧に行っています。
臍の傷だけで鏡視下手術を行う「単孔式腹腔鏡手術」を積極的に行っており、虫垂炎やヒルシュスプルング病、鎖肛、人工肛門造設や卵巣腫瘍切除など多岐にわたる手術を対象に、できるだけ傷を残さない、お子様に優しい手術を提供しています。
主な対象疾患
- 新生児外科疾患(横隔膜ヘルニア、食道閉鎖症、臍帯ヘルニア、鎖肛)
- 肝・胆道系疾患(先天性胆道閉鎖症、先天性胆道拡張症)
- 消化管疾患(肥厚性幽門狭窄症、腸重積、ヒルシュスプルング病、虫垂炎)
- ヘルニア関連疾患(臍ヘルニア、白線ヘルニア、鼠径ヘルニア)
- 体表疾患(正中頚嚢胞、副耳、粉瘤、リンパ管腫、肛門周囲膿瘍)
- 泌尿器疾患(停留精巣、膀胱尿管逆流症)
- 呼吸器疾患(先天性肺気道奇形、気胸)
- 婦人科疾患(卵巣腫瘍)
各種実績
- 診療実績(2023年度版)
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外来新患者数 554人/年 外来延患者数 4,687人/年 入院新患者数 600人/年 入院延患者数 2,324人/年 - 治療実績(2023年度版)
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新生児手術 気管切開術 6 件 人工肛門手術 4 件 他多数 乳幼児・学童手術 腹腔鏡下鼠経ヘルニア手術 142 件 停留精巣(睾丸)固定術 90 件 臍・白線ヘルニア手術 82 件 癒合陰唇形成術 15 件 子宮附属器腫瘍摘出術 4 件 胃瘻造設術 9 件 幽門形成術(粘膜外幽門筋切開術を含む) 9 件 腹腔鏡下腹腔内停留精巣陰嚢内固定術 18 件 腹腔鏡下尿膜管摘出術 2 件 腹腔鏡下虫垂切除術 34 件 腹腔鏡下噴門形成術 1 件 他多数
学会認定施設
小児外科学会認定施設