治療抵抗性高血圧に対する腎動脈デナベーション
腎動脈デナベーション(治療抵抗性高血圧に対する新しい治療)

関西医科大学附属病院では、治療抵抗性高血圧に対する新たな治療選択肢として、腎動脈デナベーション(Renal Denervation: RDN)を開始予定です。
高血圧は、脳卒中、心筋梗塞、心不全、腎不全などの重大な疾患につながる重要な危険因子です。なかでも、生活習慣の改善や複数の降圧薬による治療を行っても十分な血圧コントロールが得られない患者さんでは、将来的な心血管イベントのリスクが高いことが知られています。
腎動脈デナベーションは、カテーテルを用いて腎動脈周囲の交感神経を焼灼し、血圧の低下を目指す低侵襲治療です。薬物療法や生活習慣改善を基本としながら、それだけでは十分な効果が得られない患者さんに対して、新たな治療選択肢となることが期待されています。
このような方が対象となります
・生活習慣の改善を行っても高血圧が持続している方
・複数の降圧薬を服用していても血圧コントロールが不十分な方
・降圧薬による副作用や服薬負担にお困りの方
・治療抵抗性高血圧が疑われ、専門的な評価が必要な方
※ 実際に治療の適応となるかどうかは、診察、血圧評価、採血、画像検査などを行ったうえで総合的に判断します。
診療体制について
当院では、HRTチーム(Hypertension Renal denervation Treatment Team)を中心に、治療抵抗性高血圧の診療を行います。
HRTチームは、高血圧専門医、カテーテル治療専門医、看護師、薬剤師、管理栄養士で構成されています。
患者さん一人ひとりの病態や生活背景を踏まえ、薬物治療、食事・生活習慣指導、カテーテル治療の適応判断まで、多職種で連携して総合的に診療いたします。
担当診療科・担当医・外来受診日
| 担当診療科 | 担当医 | 外来受診日 |
|---|---|---|
| 腎臓内科 | 谷山 佳弘 | 木曜日 |
| 循環器内科 | 藤井 健一 | 火・木曜日 |
腎臓内科、循環器内科のいずれを受診いただいても問題ありません。
診療の流れ
1.初診
2.血圧評価・服薬確認
3.二次性高血圧の除外
4.1泊2日の入院(服薬状況の確認/指導、生活習慣の確認/指導)
5.画像評価
6.HRTチームで適応判定
7.治療実施
腎動脈デナベーションとは

腎動脈デナベーションは、足の付け根や手首などからカテーテルを挿入し、腎動脈にアプローチして治療を行う低侵襲なカテーテル治療です
腎動脈の周囲には血圧調節に関与する交感神経が走行しており、これらに高周波エネルギーを加えることで、血圧の低下を目指します。
治療は入院のうえで行い、患者さんの全身状態や腎動脈の形態、安全性を十分に評価したうえで実施します。
紹介元医療機関の先生方へ
当院では、治療抵抗性高血圧の精査・評価にも対応しております。
腎動脈デナベーション(RDN)の適応判断を含めて診療いたしますので、治療抵抗性高血圧が疑われる患者さんがおられましたらご相談ください。
ご紹介の際は、紹介状を地域連携室宛てにお送りいただくことを推奨いたします。
お問い合わせ先
循環器内科 藤井 健一