診療支援部門血栓止血センター
概要
患者のみなさんへ
本センターは、出血および血栓という止血・凝固系異常の病態・疾患を扱い、その診断や治療に寄与する施設です。この分野は特殊な領域を扱うため、専門家は決して多くないのが現状です。また血栓止血センターという名称を公開している病院・施設も限られており、京阪沿線の基幹病院のひとつである当院に血栓止血センターを開設していることに対しては、外部から高い評価を得ています。止血異常は癌を含む他の多くの基礎疾患に合併することも決して稀ではありません。その原因を正確に発見しないと、間違った治療方針を誘導し患者を死に至らしめることになります。血栓止血センターとしては、この疾患領域で苦しんでおられる多くの患者さんならびに地域の開業医の先生方のお役に立てるように努力していきたいと考えておりますので、何卒宜しくお願い致します。
特色・強み
止血・凝固の異常は様々な要因によって出血性疾患と血栓症という相反する二つの病態を引き起こしてしまいます。血栓止血センターはこれら二つの病態を対象としています。また、枚方の附属病院の小児科・血液腫瘍内科等と連携して血友病の包括診療を年間3回実施しております。
本センターでは、止血凝固異常の原因を突き止めるだけでなく、その診断に合致した適切な治療方針・情報を提供します。出血症状や血栓症状が認められる場合はもちろんのこと、たとえ症状がなくても止血検査や末梢血液検査に異常がある場合は、遠慮なく血栓止血センターにご相談ください。
本センターでは、救命科と共同で出血性疾患が救急搬送された場合の、対応マニュアルを作成しています。出血性疾患に特化したマニュアル作成には、専門的な知識と技術が必要です。
主な対象疾患
- 血小板減少性紫斑病
- 血友病
- フォンビルブランド病
- 深部静脈血栓症
- プロテインC欠乏症
- 血栓性血小板減少症
- フィブリノゲン低下症