診療支援部門下肢救済センター
概要
患者のみなさんへ
足は人間にとって非常に大事な部分です。糖尿病や透析患者さんは足への血流が動脈硬化により途絶えて、足の細胞が死んでくる“足壊疽”という状態になりがちです。治療が遅れて足の切断となると、元気で長生きできません。また、なかなか傷が治らない、歩くと足が痛い、足が腫れて色素沈着がおこってくる、など、いろいろな悩みを持っている患者さんは多いと思います。下肢救済センターはそのような足の問題に対し、関係する各科が有機的に協力して患者さんの足を守る最後の砦となります。
特色・強み

足の傷は通常1−2週間で治ります。しかし通常の局所治療を行なっても2週間以上改善の傾向がないものは、全身的な問題があるのかもしれません。動脈硬化で足の血流が悪い、今まで指摘されていなかった糖尿病や膠原病が隠れている、膿がなくてもばい菌の感染がある、慢性的な刺激が続いて治癒を阻害している、などがその問題として挙げられます。そのため一つの診療科では解決できないことがあり、関連する他科との密な連携が必須です。下肢救済センターはこのようなお悩みの患者さんに早期の治療ができるよう、どの診療科からでも相談を受け、全ての科が協力して患者さんの治療に専念するための集まりです。当院では大学病院といえども診療科の垣根が低く、すぐに連絡を取り合って連携できます。一つの治療法に固執することなく、患者本位で診療を行なっていきます。構成する診療科にぜひ気軽にご相談ください。
構成診療科:血管外科、循環器内科、内分泌代謝内科、腎臓内科、整形外科、形成外科、皮膚科、リハビリテーション科
主な対象疾患
- 足の創傷
- 難治性潰瘍
- 足の痛み
- 足の変形