診療科耳鼻咽喉科・頭頸部外科
外来診察 本館1F ※初診や再診の受付完了後にお越しください
概要
患者のみなさんへ
耳鼻咽喉科では耳、鼻、咽喉頭だけでなく、耳下腺・顎下腺、甲状腺、頸部の腫瘤、顔面神経など幅広く、これらの病気に対して専門的かつ高い医療水準の治療を行っています。頭頸部腫瘍に対しては手術治療を中心に、がんには放射線療法や化学療法を組み合わせた集学的医療に取り組んでいます。喉頭がんで声を失った患者さんには、小さな笛(ボイスプロステーシス)を挿入したり、人工喉頭などを使用して、術後の音声獲得に努めています。
さらに、顕微鏡もしくは内視鏡下に行う中耳炎手術、人工耳小骨手術や、内視鏡下に行う鼻副鼻腔の手術に、手術ナビゲーションシステムを用いた高度先進医療も行っています。
当科では、アレルギー性鼻炎に対するレーザー手術を発案、最近では舌下免疫療法を導入、各種中耳炎に対しては疾患の進行に応じた治療、めまい疾患には入院を含めた各種点滴・内服治療などで、多くの患者さんに好評をいただいています。
特色・強み
鼻のレーザー治療と内視鏡手術、好酸球副鼻腔炎の診断と治療
テレビでも紹介された、アレルギー性鼻炎に今や定番の「外来レーザー治療(週1回3週間)」を世界に先駆け開発しました。嗅覚障害や喘息を伴う副鼻腔炎では好酸球性副鼻腔炎があり、正確な診断と、手術でなく内服療法が必要です。内服や点鼻治療で治りにくい副鼻腔炎なら一度診察をお試し下さい。
腫瘍の早期診断と治療
声帯ポリープやリンパ節炎のほか、耳下腺がん・甲状腺がん・喉頭がん・舌がん・咽頭がん・顎下腺がんなどの治療を専門に行っています。初診当日すぐに細胞診や組織診、数日中に画像診断することで、早期の治療に結びつけています。また、手術が複雑な耳下腺腫瘍には合併症防止のための工夫や対策も行っています。
耳管開放症治療と中耳炎手術
中耳疾患のひとつである耳管開放症は、耳の塞がった感じ(耳閉感)、難聴、めまい、耳鳴などの症状を示し、耳管狭窄症、各種中耳炎、突発性難聴などと鑑別が難しく、耳管機能検査などで迅速な診断と治療を行い、難治性の耳鳴には耳鳴順応療法・TRTなどを用いて治療します。
主な対象疾患
- 耳疾患:聞こえにくい/聞き取りにくい/耳づまり/耳鳴り/めまい/ふらつき/耳だれ/耳あか/顔が動かない/自分の声がひびく/補聴器
- 鼻疾患:くしゃみ/鼻水/鼻づまり/花粉症/鼻血/ちくのう/頭や顔が痛い(おでこ、ほほ、目など)/においがない/いびき/睡眠時無呼吸/昼間の眠気
- 頭頸部疾患:ノドの痛み/首、あご、耳の腫れ/しこり/味がない/声枯れ/声が出にくい・出ない/飲み込みにくい/ノドの違和感/咳/痰/胸やけ/舌の痛み/口が開かない/息が出来ない
各種実績
- 診療実績(2023年度)
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1日平均入院患者数 5.6人 平均在院日数 4.9日 平均外来患者数 51.7人 - 疾患別新規患者数(2023年度)
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甲状腺腫瘍 476人 突発性難聴 125人 真珠腫性中耳炎 42人 アレルギー性鼻炎 172人 慢性副鼻腔炎 423人 気管支喘息 49人 - 手術実績(2023年度)
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甲状腺腫瘍手術 9件 耳下腺手術 7件 鼓室形成術 6件 顔面神経減圧術 5件 副鼻腔手術Ⅰ~Ⅴ型 153件 粘膜下下鼻甲介骨切除術 7件 内視鏡下鼻腔手術Ⅰ型(下鼻甲介手術) 56件 内視鏡下鼻中隔手術Ⅰ型 78件 内視鏡下副鼻腔腫瘍摘出術 20件