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診療科感染症内科

外来診察 南館3F ※初診や再診の受付完了後にお越しください

概要

患者のみなさんへ

人と感染症の歴史は極めて長く、紀元前19世紀ころに制定されたエシュヌンナ法典に狂犬病についての記載があるほどで、「人あるところ感染症あり」と言っても過言ではありません。当科では肺炎、尿路感染症、皮膚・軟部組織感染症、人工物感染、感染性心内膜炎、性感染症など国内で流行する感染症の診断および治療を行います。また、海外渡航関連感染症の診療(各種マラリア、デング、各種寄生虫感染症、狂犬病曝露後接種など)も当科の主要な対象範囲です。外国から帰国後に体調不良をきたした場合には是非当科にご相談ください。国外で流行する病原体の検査・診断は容易ではありませんが、それが可能なのは当院在籍の検査技師の技量のなせる技です。質の高い医療サービスを提供する主体は、科学や機器がどれだけ発達したとしてもスタッフである“人”そのものです。検査技師だけではなく、看護師、薬剤師、事務方をはじめとした当院に従事する素晴らしいスタッフとともに、地域の皆さま方により良い医療サービスを提供していけるよう力を尽くして参りたいと存じます。

特色・強み

三島が臨床医として北京滞在中、中華人民共和国衛生部とWHOとのSARS合同調査隊に参加し、そこで天然痘撲滅に関わった医師との出会いが私の医師としてのキャリアに大きな影響を与え、渡航医学や熱帯感染症を中心に感染症に関わる分野に従事し、30数か国以上に渡航・滞在して諸外国の文化や医療事情についての見識を深めていきました。
【発熱門診と防護服を着用した医師(中国・山西省)】

マラウイやラオスを中心にマラリアやデング、住血吸虫や消化管寄生虫感染症調査研究に従事した経験があり、日本国内で流行していない病原体による各種感染症の診断と治療にも注力しています。なかでも、ロア糸状虫症については多くの臨床経験を有します。
【赤血球内に寄生する熱帯熱マラリア原虫(矢印)と、その媒介蚊であるハマダラカ】

主な対象疾患

  • 肺炎
  • 尿路感染症
  • 皮膚・軟部組織感染症
  • 人工物感染
  • 感染性心内膜炎
  • 性感染症
  • マラリア
  • デング
  • チクングニア
  • 腸チフス
  • 各種寄生虫感染症