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診療科麻酔科

概要

患者のみなさんへ

麻酔科医の主要な活躍の場は手術室です。手術室で行う手術すべての麻酔管理を担当しています。また昨今増加している脳梗塞や脳動脈瘤などの血管内治療、がん患者さんに行われる放射線治療のうち強い痛みを伴うもの、精神科で行う電気けいれん療法など、手術室以外で行われる治療や手術の麻酔管理も麻酔科が出張し担当しています。手術のみならず各治療を受けられる患者さんの苦痛を和らげるよう努めています。
麻酔薬や麻酔に必要な機材は大変進歩し安全性も格段に向上しました。安全な薬や進歩した機材だけでなく麻酔科医にとって最も大事なことは事前に患者さんの状態を正しく把握し的確な麻酔計画を立てることです。当科では全身麻酔を受けるすべての患者さんに術前外来を受診していただき診察をおこなっています。一人一人に合った適切な麻酔法を選択することで合併症を防ぎ安全な麻酔を提供できるよう心がけています。

特色・強み

手術を受ける全ての患者さんを術前外来で診察後、全身管理を行います。全身麻酔症例の約43%に硬膜外麻酔や神経ブロックを併用し、併用できない場合は鎮痛剤の静脈内投与で術後の鎮痛を図ります。患者さんの状態や希望に合わせて苦痛の少ない麻酔を提供します。

主な対象疾患

  • 心臓手術
  • 小児手術
  • ロボット支援腹腔鏡手術
  • 脊椎手術
  • 人工関節
  • 精神科痙攣療法等

各種実績

診療実績(2022年度)
1日平均外来患者数(術前クリニック)麻酔科管理症例のうちの94%の患者さんを術前に1人1人診察しています 13.6人
手術実績(2023年度)
麻酔科管理症例 2988件
<麻酔法による内訳>
全身麻酔(吸入) 1403件
全身麻酔(TIVA) 152件
全身麻酔(吸入)+硬・脊・伝麻 1000件
全身麻酔(TIVA)+硬・脊・伝麻 129件
脊髄くも膜下硬膜外併用麻酔(CSEA) 29件
硬膜外麻酔 1件
脊髄くも膜下麻酔 102件
伝達麻酔 13件
その他 159件
<手術部位による内訳>
脳神経・脳血管 109件
胸腔・縦隔 117件
心臓・血管 117件
胸腔+腹部 9件
上・下腹部内臓 882件
帝王切開 39件
頭頚部・咽喉頭 359件
胸壁・腹壁・会陰 214件
脊椎 399件
股関節・四肢(含:末梢血管) 200件
その他 103件