診療科救急医学科
概要
患者のみなさんへ
当院の救急医学科には14名(内11名が救急専門医)の専従医が所属しています。コロナ禍で大阪府からの増床要請があり、救命救急センター36床、総合集中治療部(GICU)9床、ハイケアユニット(HCU)8床、大阪府重症コロナセンター20床の合計73床を救急医学科の専従医と応援医師の協力で運営しています。救急医学科の多くのスタッフは、救急医療が専門ですが、腹部外科・脳外科・整形外科・血管内治療・集中治療・精神科等のサブスペシャリティーを有しており、幅広い疾患に即座に対応ができるのが特徴です。多数の病床を活用し、外傷・敗血症・脳卒中・心筋梗塞等の三次救急患者さん、大手術後の患者さん、院内発生の重症患者さん、重症COVID-19の患者さん等に対して集中治療を行っています。各ユニット間で病床を融通し合うことで、重症病床が満床になることはほぼありません。地域住民のみなさまが、安心して集中治療を受けることが出来る病院を目指しいます。
特色・強み
重症外傷に対する新鋭・先端の治療
当院の救命救急センターでは、two-room型Hybrid ERというシステムを導入しています。救急車で運ばれた重症患者さんに、ベッド移動することなくCT検査、血管内治療、応急手術を行うことができます。
精神疾患-身体合併症センター
当科には精神科医1名、精神保健福祉士2名もが在籍しています。自殺未遂後の精神的ケア、外傷後のPTSD、認知症合併例への対応にも強みがあります。
ゲノム解析 PCRセンター
コロナ禍にPCR検査機器5台、次世代シーケンサー(ゲノム解析)、質量分析器を導入しました。これら先端の検査機器を感染症や中毒などの救急疾患の診断に役立てていきます。
主な対象疾患
- 重症外傷
- 中毒
- 敗血症
- COVID-19
各種実績
- 疾患別患者数(2023年度)
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内因性疾患 計3,532人 脳神経疾患 263人 消化器疾患 458人 呼吸器疾患 319人 内因性CPA 113人 心臓血管疾患 663人 腎泌尿器疾患 213人 肝胆膵疾患 128人 精神疾患 125人 耳鼻科疾患 27人 整形疾患(外傷以外) 180人 代謝性疾患 152人 敗血症 139人 血液膠原病疾患 72人 その他内因性疾患 256人 新型コロナウイルス感染症 424人 外因性疾患 計685人 頭部顔面外傷 139人 四肢外傷 134人 脊椎外傷 84人 多発外傷 45人 胸部外傷 44人 腹部外傷 13人 その他外傷 22人 外因性CPA 31人 中毒 77人 熱傷 35人 環境異常(熱中症・低体温) 36人 窒息(縊首、喉つめ、溺水) 11人 切断肢 14人 - 手術実績(2023年度)
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四肢・骨盤骨折手術 326件(333肢) 開頭・穿頭手術 104件 開腹・腹部手術 105件 脊椎手術 46件 形成外科手術(マイクロ・植皮・顔面) 44件 切断肢 3件 IVR 61件 非血管IVR(CTガイド下トレナージ) 3件 開胸・胸部手術 109件 血管手術 23件 咽頭・喉頭・気管手術 49件 顔面・頸部手術 73件 泌尿器手術 14件 その他 26件