下部消化管外科
外来診察 本館2F ※初診や再診の受付完了後にお越しください
概要
患者のみなさんへ
下部消化管外科では、小腸・大腸・肛門疾患に対する治療を行っており、中でもがん治療に最も重点を置いております。大腸および肛門のがんに対しては、手術治療を基本としていますが、四半世紀にわたる歴史の中の黎明期から私自身が取り組んできた腹腔鏡下手術をほぼすべての方に行っております。近年注目されるロボット支援下手術も早期から導入し積極的に行っております。これらの手術は低侵襲手術といわれ、キズが小さく術後の回復も早いという利点とともに、予後(がんの治り具合)も一昔前の開腹手術と変わらないとされます。また、直腸がんに対する肛門温存手術(人工肛門にならない手術)も積極的に行っており、特に進行した直腸がんには、近年目覚ましい進歩を遂げている抗がん剤治療や放射線治療を組み合わせる集学的治療を行いながら予後の改善を目指します。そのような術前治療によりがんが見えなくなることもあり、場合によっては手術をしないで経過をみる治療法(Watch and Wait療法)も提案させていただいており、これはがんの根治のみならず究極の肛門温存治療といえます。
がん治療以外にも、潰瘍性大腸炎やクローン病のような炎症性腸疾患や憩室炎、肛門疾患(痔核、痔瘻など)も扱っております。
特色・強み

ロボット支援下手術・腹腔鏡下手術
全がん患者さんの95%以上に腹腔鏡下手術を行い、2022年に手術支援ロボット(ダヴィンチXi)が当院にも設置されたのを契機に、直腸・結腸がんに対してロボット支援下手術を行っております。

直腸がんに対する集学的治療と肛門温存
肛門に近い直腸がん患者さんは人工肛門になることを心配されますが、括約筋間直腸切除術(ISR)が可能な方にはこれを行い、できる限り肛門温存を目指します。進行直腸がんでは、術前の化学放射線療法や全身化学療法(抗がん剤治療や分子標的治療)で予後の改善を目指します。場合により肉眼的にがんが見えなくなることがあり、その場合は手術せず経過をみる治療法(Watch and Wait療法)を提案し究極の肛門温存を目指します。

他臓器転移(肺転移や肝転移)を伴うがん
他の臓器に転移を来たした状態でもあきらめません。全身化学療法を行ったうえで手術的に根治を目指します。
主な対象疾患
- 結腸がん、直腸がん、小腸がん
- 潰瘍性大腸炎、クローン病、大腸憩室炎、肛門疾患など良性疾患
各種実績
- 診療実績(2023年度)
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1日平均入院患者数 13.7人 平均在院日数 15.2日 平均外来患者数 21.7人 2024年3月分までは消化管外科として合わせた実績を掲載いたします。
- 疾患別患者数(2023年度)
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大腸がん(入院、外来を含む) 230例 大腸がん化学療法導入患者 64例 大腸肛門機能障害患者 36例 - 手術実績(2025年)
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総手術件数 208例 初発大腸がん 100例 結腸がん 60例 (うちロボット手術) 23例 (うち腹腔鏡手術) 36例 (うち開腹手術) 1例 直腸がん 40例 (うちロボット手術) 23例 (うち腹腔鏡手術) 15例 (うち開腹手術) 0例 (うち経肛門手術) 2例 GIST 2例 小腸・十二指腸がん 2例 再発がん 14例 (うち大腸がん) 6例 (うち婦人科がん) 7例 (うち泌尿器がん) 1例 人工肛門造設・閉鎖 31例 痔核・痔瘻根治手術 5例 その他 58例 ヘルニア3例、直腸脱:9例、虫垂炎・虫垂良性腫瘍:12例、急性腹症:13例、クローン病:2例:他科支援手術19例(内 緊急手術19例)
学会認定施設
日本外科学会外科専門医制度修練施設(指定施設)
日本消化器外科学会専門医制度指定修練施設(認定施設)
日本大腸肛門病学会大腸肛門病認定施設