診療科肝胆膵外科
外来診察 本館2F ※初診や再診の受付完了後にお越しください
概要
患者のみなさんへ
肝胆膵外科は肝臓・胆嚢・膵臓・脾臓領域の疾患を対象にする診療部門です。当院は大阪府肝疾患拠点病院に指定されていることに加え、胆膵疾患センターを有しており多くの肝胆膵疾患の患者さんが来院しています。当科では一般病院では治療困難な高難度肝胆膵手術を数多く手掛けており、良性疾患にも対応しています。
日本肝胆膵外科学会高度技能指導医、専門医が在籍しており安全で高度な医療の提供を常に目指しています。
また当院は日本肝胆膵外科学会修練施設*に認定されております。現在移植以外の全ての肝胆膵手術に対応しています。
*この認定は、「高度技能指導医や専門医による教育体制があること」、「年間30例以上の高難度手術の実績があること」から認定修練施設Bに認定され、高難度の肝胆膵手術が可能な外科医師を育成できる施設であると認められたことを表すものです。
特色・強み

肝胆膵手術は合併症が多いとされていますが、我々が執刀した症例では術後重篤な経過をたどる症例がほとんどありません。難易度が非常に高く手術自体も専門性の高い領域ですが内科外科ともに経験豊富な専門医がそろっており、質の高い医療を提供できる体制となっています。

患者さんの体への影響を最小限にとどめるよう心がけており、可能な症例は腹腔鏡下手術を行っております。当科の腹腔鏡下手術の割合は、年々増加しています。肝切除術では45%、胆嚢摘出術においては予定胆嚢摘出術のうち98%以上の症例で腹腔鏡手術を行っています。また膵腫瘍に対する膵体尾部切除や、胆嚢がんに対する悪性腫瘍手術(肝床切除および所属リンパ節郭清)も導入し、積極的に低侵襲な手術を心がけています。適応があればロボット支援下の手術を行っております。

当科の北出部長は本学第一外科時代から長年肝胆膵疾患の研究、臨床に携わってきました。その間、京都大学移植外科、ルーヴェンカトリック大学(ベルギー)で 臓器移植の研究、臨床を行いました。2003年からは当院で肝胆膵疾患の臨床を中心に行っており、肝臓・胆道・膵臓の悪性疾患手術を中心に3000例近くの手術の執刀・指導をしています。
主な対象疾患
- 膵癌
- 膵IPMN
- 膵嚢胞性腫瘍
- 肝細胞癌
- 肝内胆管癌
- 肝血管腫
- 肝嚢胞
- 胆嚢癌
- 胆石症
- 胆嚢ポリープ
- 胆管癌
- 十二指腸乳頭部癌
- 脾疾患
- 門脈圧亢進症
- 鼠径ヘルニア
各種実績
- 診療実績(2023年度)
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1日平均入院患者数 7.3人 平均在院日数 8.9日 1日平均外来患者数 14.6人 - 疾患別患者数(2022年度)
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肝細胞がん・転移性肝がん 35例 膵がん・胆道がん 36例 胆道良性疾患(胆石・胆嚢ポリープ・胆管拡張症他) 60例 ヘルニア 120例 肝嚢胞 5例 - 手術実績(2022年度)
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肝切除術(原発性肝癌、転移性肝癌 他) 28例 胆膵悪性腫瘍手術 23例 胆道良性疾患(胆石・胆嚢炎 他) 98例 ヘルニア根治術(鼠径ヘルニア、その他) 59例 肝良性疾患 3例 脾疾患 4例 その他 10例 - 検査実績(2022年度)
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腹腔鏡下生検 4件