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中央診療施設部生殖医療センター

概要

採卵の件数調整についてのお知らせ
体外受精の保険適用に伴い、当院では採卵件数が大幅に増加しております。
安全にお預かりできる受精卵の数には限りがあるため、2024年7月1日から、当面の間採卵の件数を調整いたします。
採卵を予定されている患者さんにおきましては、ご希望の月に採卵を実施できない場合がございます。
誠に申し訳ございませんが、ご理解とご協力をお願い申し上げます。
凍結融解胚移植は通常通り実施いたします。(生殖医療センター 2024.7.1)

患者のみなさんへ

大学附属病院の生殖医療センターとして、一般不妊治療から人工授精や高度な生殖補助医療までの診療体制を整えています。高度男性不妊では、腎泌尿器外科にて精巣から外科的採取・凍結した精子での顕微授精なども行っています。
産婦人科医と泌尿器科医が連携し、ご夫婦の希望を聞きながら、年齢・不妊原因を考慮して治療方針を決定します。他診療科や各センターとの緊密な協力体制で、難治性及び合併症のある不妊治療や妊よう性温存療法を提供しています。
不妊症看護認定を取得した看護師が、治療中の患者さんに寄り添うサポートを心掛けています。 また、体外受精胚移植、顕微授精など高度生殖補助医療(ART)に臨まれる場合も専属の生殖補助医療胚培養士が責任もって、ご夫婦の受精卵をお預かり致します。

特色・強み

不妊原因として、男性の原因は約2組に1組であり、夫婦ともに検査が必要です。女性の原因として、卵管通過障害や卵巣機能異常などがあり、男性側の原因として、造精機能障害や性交障害などがあります。 当センターでは、多職種連携のチーム体制で治療方針を決定しています。

がんや自己免疫疾患などでは、治療に用いる抗がん剤や放射線治療によって卵巣や精巣の機能が損なわれ、将来的に無月経や無精子症、不妊症になる可能性があります。当院ではこのようなリスクのある患者さんに対して「妊孕性温存治療」を行っています。

治療方法

妊孕性温存について

がんや自己免疫疾患などの治療により、将来的に不妊症となる可能性があります。当院ではこのよう
なリスクのある患者さんに対して「妊孕性温存」を行っています。詳細は下記のボタンをクリッ
クしてください。

治療方針

段階的に治療を進めていきます。
不妊原因、不妊期間、女性の年齢により早めにステップアップすることもあります。

WEB体外受精説明会

「体外受精ってどんな治療?」「体外受精を勧められたけど、どこの病院で受けたらいいの?」とお悩みのかた。すでに治療を始めているけど、分からないことだらけ・・・と感じているかた。実際の説明会にて使用しているスライドを説明とともに公開しております。

施設紹介

採卵室

この部屋で採卵や胚移植を行います。女性診療科の外来にあります。

精子調整室

この部屋では精子の調整を行います。パスボックスが採精室とつながっており、迅速な受け取りが可能です。

培養室

手術室と同レベルの清潔度を保った部屋です。ここで受精卵をお預かりしております。また、体外受精もこの部屋で行います。

凍結保管室

凍結保存中の精子・卵子・受精卵を保管し、管理する部屋です。施錠することができ、セキュリティも万全です。

各種実績

人工授精 年間件数

妊孕性温存 年間件数

胚移植あたりの妊娠率(年齢別)2023.1.1~2023.12.31 凍結融解胚移植

39歳以下の妊娠率(移植胚別)2023.1.1~2023.12.31 凍結融解胚移植

40歳以上の妊娠率(移植胚別)2023.1.1~2023.12.31 凍結融解胚移植

主な対象疾患

  • 不妊症
  • 造精機能障害