特殊外来網膜循環外来
概要
網膜はカメラでいうとフィルムにあたる場所であり、実際にものを見ているところです。網膜には動脈と静脈が走っており、これらの血流が悪くなることによって視力が急激に低下することがあります。網膜循環外来では以前から硝子体手術での良好な成績をあげており、最新の治療である、抗VEGF薬の硝子体注射をいち早く導入し、数多くの患者さんにに治療を行っています。
特色・方針
網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫に対する抗VEGF療法は全国でも有数の治療件数を誇り、良好な成績をあげています。ただ、抗VEGF療法は長期にわたる治療が必要で、現役世代の患者さんが多い網膜静脈閉塞症ではなかなか長期間の通院が困難な方もおられます。一方で硝子体手術は即効性はないものの徐々に視力回復がみられる点で非常に有効な治療手段であり、学会の趨勢に流されることなく、患者さんとよくご相談のうえ、治療方針を決定しています。網膜細動脈瘤などのその他の網膜循環障害に対してはレーザー治療や硝子体手術を積極的に行っています。安心して受診していただけるよう、ご不明な点があれば遠慮なく担当医師にご相談ください。