特殊外来ぶどう膜外来
概要
虹彩、毛様体、脈絡膜をまとめてぶどう膜と呼びます。脈絡膜は網膜の外側に位置し、その豊富な血流で網膜に酸素や栄養を送っている組織です。その豊富な血流のため、全身からの影響が強く、感染症や自己免疫疾患などさまざまな疾患をおこしやすい組織です。ぶどう膜外来ではぶどう膜炎や強膜炎、脈絡膜腫瘍などの診断、治療にあたっています。
特色・方針
一口にぶどう膜炎といってもその原因によって治療法はさまざまです。ぶどう膜外来では、先端の検査法で的確な診断をつけるよう努力していますが、3割程度は原因不明のものもあります。原因不明の症例には積極的に硝子体生検を行いできるだけ診断をつけるようにしています。近年は全身へのステロイド投与での副作用が問題となることが多く、ステロイドの眼周囲局所への投与などで良好な成績をあげています。また膠原病内科と連携し、ベーチェット病への分子標的薬の全身投与を行ったり、悪性リンパ腫へのメトトレキセートの硝子体注射など先端の治療を積極的に行っています。