特殊外来機能的電気刺激療法外来
概要
機能的電気刺激療法とは、脳卒中や脊髄損傷で失った機能を補って日常の動作を向上させるための方法の1つです。これまでは、筋肉内に電極を埋め込むタイプや体外に大きな装置が必要でしたが、技術の進歩により皮膚の表面に当てる表面電極を用いた器具が海外の医療機器メーカーを中心に開発されました。腕や脚に着けて簡単に使えるのが特徴だ。脳卒中だけでなく脊髄損傷で手足がまひした人などが適用になります。
特色・方針
脳卒中や脊髄損傷などで麻痺してしまった手足の訓練は、非常に難しく簡単にできるものではない。我々が行っている機能的電気刺激療法は、手足の表面から電気刺激を与える専用の器具を装着して動作を行うものです。例えば、脳卒中による麻痺で歩く時に足先が引っかかるようになった方に対して、足先を上げる筋肉を刺激して歩くやすくするという仕組みです。歩行時に足先を外側に回しこむ動きも改善されて、スムーズな歩行につながります。また、上肢、主に手指の麻痺に対する機能的電気刺激装置もあります。足の場合には膝下に電気刺激装置と踵にスイッチを、手指の場合には前腕に機能的電気刺激装置を装着します。リハビリに前向きに取り組むきっかけにもなります。機能的電気刺激装置を試されたい場合や質問やご不明な点がありましたら、リハビリテーション科までご連絡ください。
(機能的電気刺激装置に対する保険適応はありません)