特殊外来緑内障外来
概要
緑内障は失明原因の1位であり、40歳以上の20人に1人が緑内障を患っています。我が国における緑内障患者さんは約300万人と推計されており、そのほとんどが未治療であると考えられます。また緑内障は慢性疾患であり、通院治療が何十年と長期にわたります。そのため、当緑内障外来では、各患者さんに合った治療を複数の緑内障担当医により決定し、安心して長期に通院していただけるよう心がけております。
特色・方針
当緑内障外来では、他の外来のような主治医制ではなく、複数の緑内障担当医による回診制を採用しています。そのため、診察医は毎回異なることになります。回診制により、先入観にとらわれがちな緑内障のような慢性疾患診療において、絶えず新鮮な観点から病態を把握し治療していくことが可能となります。しかし、各診察医間で治療方針が異なってしまう欠点もあるため、外来終了後の会議で緑内障担当医が集まり、各患者さんの治療方針について意見交換を行います。それにより各患者さんの治療が当緑内障外来の治療方針にそった一貫性のある治療になるよう調整しています。
治療は、目薬による薬物療法が主体ですが、薬物療法やレーザー治療で効果の無い場合などでは、手術療法を行います。近年注目されているインプラントを使用した緑内障手術も積極的に行っております。