閉じる

は行

疾患一覧

疾患名 病状 当院関連診療科
パーキンソン病 50歳以上で起こる病気で、60歳以上では100人に1人の頻度です。動作が鈍くなる動作緩慢、静止時の手足のふるえ(振戦)、筋強剛(筋固縮)、姿勢保持障害が主たる運動症状ですが、便秘や嗅覚低下などの非運動症状が動作緩慢や振戦に先行して発症することがあります。ドパミンを補充する薬で症状を和らげる治療を行います。

脳神経内科

バージャー病 バージャー病は閉塞性血栓血管炎ともいわれ、50歳未満の主として男性の喫煙者に好発する四肢末梢動脈の閉塞性疾患です。しばしば疼痛を伴い壊死・肢切断に至ります。1日20本以上の喫煙歴があり、下肢では下腿や足部の動脈閉塞がみられ、上肢でも橈骨動脈や尺骨動脈の閉塞と遊走性静脈炎がみられ、喫煙以外の動脈硬化症のリスクファクター(高血圧症、脂質異常症、糖尿病)がない事が特徴です。治療の第一は禁煙です。禁煙出来れば病気は進行しない予後が良好な疾患です。まれに血行再建術として大腿-末梢動脈バイパス術が行われる事もあります。さらに最近では遺伝子治療としてHGF(コラテジェン)の注射薬が厚生労働省より認可され、保険収載されました。

血管外科

肺胞蛋白症
(自己免疫性又は
先天性)
肺胞蛋白症は肺胞腔内を主として末梢気腔内にサーファクタント由来物質である好酸性の顆粒状の蛋白様物質の異常貯留を来す疾患の総称です。症状は労作時呼吸困難(40%)、咳(10%)、喀痰、体重減少、発熱など。約30%の患者は無症状です。画像所見の割に症状が比較的軽微であることが本疾患の特徴です。

呼吸器・感染症内科

肥厚性皮膚骨膜症 弾性線維性仮性黄色腫(PXE: Pseudoxanthoma Elasticum)とは、弾性線維が変性するため主に皮膚・眼・血管の障害が出る病気です。

皮膚科

左肺動脈右肺動脈
起始症
左肺動脈右肺動脈起始症では、本来主肺動脈から分岐する左右肺動脈の内、左肺動脈が右肺動脈から分岐する先天的な異常です。左肺動脈は右肺動脈から起始後、気管支の背側を走行して左肺に向かいます。そのため、気管支の圧迫に伴う狭窄症状を高率に合併します。手術は、人工心肺装置を併用して、左肺動脈を主肺動脈に吻合します。気管支の狭窄を伴う場合には、気管支形成手術が必要となる場合もあります。

心臓血管外科
※術後成人期に問題が起こった場合に対応可能

非特異性多発性
小腸潰瘍症
非特異性多発性小腸潰瘍症は、小腸に多発する比較的浅い潰瘍と狭窄を特徴とします。本疾患は女性に起こりやすく、全身疲労、浮腫、腹痛などの症状が若年期に現れます。病気の経過は慢性で、免疫抑制治療の効果が低く難治性です。近年、SLCO2A1遺伝子の変異が本疾患の原因となることが示されました。

消化器肝臓内科

皮膚筋炎/
多発性筋炎
筋肉、皮膚に症状のでる膠原病です。全身の筋肉痛や倦怠感、腕や足が上がりにくなるなど筋力低下の症状とともに、顔や体、手などに赤い発疹がみられます。内臓病変としては、ほぼ肺(間質性肺炎)に限局します。自己抗体の検査で、疾患パターン(肺病変が強い、腫瘍が合併しやすいなど)が推測できることも多いです。強力な免疫抑制治療を行う場合もあり、最初に病気になった時には多くの患者さんが入院での治療を必要とします。

リウマチ・膠原病科

皮膚科

表皮水疱症 表皮~基底膜~真皮の接着を担っている接着構造分子が生まれつき少ないか消失しているため、日常生活で皮膚に加わる力に耐えることができずに表皮が真皮から剥がれて水ぶくれ(水疱)や皮膚潰瘍を生じてしまう病気です。

皮膚科

ヒルシュスプルング病
(全結腸型又は
小腸型)
消化管の蠕動(ぜんどう)の役割を果たすために必要な神経細胞が、肛門から連続して欠如するために、その範囲の消化管の運動がおこらず、腸閉塞をきたす病気です。主な症状は便秘と腹部膨隆です。根本的な治療には手術が必要で、病変範囲が広い場合には在宅での静脈栄養などの治療が必要になることもあります。

消化器肝臓内科

小児科

ファロー四徴症 チアノーゼ性先天性心疾患のうち最も多く、右心室流出路狭窄のために爪や唇の色が紫色となるチアノーゼを認めます。乳児期早期に心雑音やチアノーゼで見つかることが多く、必要に応じて乳児期に体肺動脈短絡術、3歳頃までには心内修復術を行います。術後は通常の日常生活は制限なく過ごせるようになりますが、肺動脈弁狭窄や閉鎖不全が強くなり、右室流出路再建術が必要になることがあります。また、頻脈性不整脈があるような場合には、抗不整脈薬内服やカテーテル焼灼術が必要となることがあります。

小児科

心臓血管外科
※術後成人期に問題が起こった場合に対応可能

副甲状腺機能低下症 副甲状腺は、首の前側下の方にある「甲状腺」の裏側に4個ある、米粒くらいの大きさの臓器です。副甲状腺ホルモンは副甲状腺から分泌され、骨や腎臓に作用して血中カルシウムを増加させる作用があります。副甲状腺機能低下症では、副甲状腺ホルモンの分泌が低下することにより、血中カルシウム濃度が低下します。テタニーと呼ばれる手足の筋肉のけいれんや、手足や口の周りのしびれ感がよく見られます。けいれんは全身に及び、てんかん様の発作を示すこともあります。

内分泌内科

ブラウ症候群 皮膚と関節そして眼にサルコイドーシスと呼ばれる病気によく似た肉芽腫ができる病気です。

皮膚科

閉塞性細気管支炎 閉塞性細気管支炎は、細い気管支に炎症が起こり、細気管支の内腔が詰まって、呼吸が苦しくなる病気です。肺移植や骨髄移植を受けた患者さんの重要な合併症として多くの発病が見られます。乳幼児では、気道のウイルス感染やマイコプラズマ感染症の後遺症として発症することが報告されています。また、関節リウマチなどの膠原病や自己免疫疾患に合併して発症することがあります。

呼吸器・感染症内科

ベーチェット病 ベーチェット病とは口腔粘膜のアフタ性潰瘍、外陰部潰瘍、皮膚症状(ニキビのような発疹や、下腿のしこりのある赤い発疹)、眼症状の4つの症状を主症状とする慢性再発性の全身性炎症疾患です。腸管潰瘍を起こしたときに腸管型ベーチェット病といい、腹痛、下痢、下血などを起こします。消化器肝臓内科では腸管型ベーチェット病の診療を行っています。

消化器肝臓内科

皮膚科

ポルフィリン症 ポルフィリン症とはポルフィリン体あるいはその関連物質が、皮膚、血液、肝臓その他の臓器に蓄積して生じる複数の病気の総称です。

皮膚科