集学的治療・診断部ハートセンター
概要
患者のみなさんへ
近年、心臓疾患の診療方針の決定や治療そのものに、内科医と外科医がひとつのチームとしてあたる機会が増加しています。このような循環器内科と心臓血管外科を中心にした専門家組織は「ハートチーム」と呼ばれていて、その診療の拠点が「ハートセンター」です。
当院では、2階の外来診療エリアに外来診察室(7室)と生理機能検査室・心臓超音波検査室(13室)が隣接してあり、これに心臓・大動脈疾患の救急診療や集中治療にあたるCCU(12床)と心臓カテーテル室(2室)が連結してハートセンターを構成しています。また手術室・ハイブリッド手術室が4階に、一般病棟は6階に併設されています。
特色・強み
心臓・大動脈疾患の救急医療
心不全、心筋梗塞、狭心症、不整脈、大動脈瘤、大動脈解離、肺動脈血栓塞栓症等の循環器救急疾患に対して24時間体制で治療に当たっています。また、心肺停止症例に対しても救命センターと連携して積極的に救命治療を行っています。
カテーテル治療
冠動脈形成術や末梢血管形成術、不整脈疾患に対するカテーテルアブレーション、胸部・腹部大動脈瘤に対するステントグラフト留置術、経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)など数多く行なっています。
外科手術治療
心臓弁膜症手術、冠動脈バイパス術、大動脈瘤グラフト置換術、ペースメーカー植え込み術など通常手術に加え、心拍動下冠動脈バイパス手術や小切開低侵襲弁膜手術も日常的に行っています。僧帽弁閉鎖不全と大動脈弁閉鎖不全は、弁形成術を標準手術としています。
主な対象疾患
心臓血管外科
- 僧帽弁閉鎖不全症
- 僧帽弁狭窄症
- 大動脈弁狭窄症
- 大動脈弁閉鎖不全症
- 心房細動
- 狭心症
- 心筋梗塞
- 胸部大動脈瘤
- 腹部大動脈瘤
- 胸腹部大動脈瘤
- 解離性大動脈瘤
- 閉塞性動脈硬化症
循環器内科
- 虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症)
- 不整脈
- 心臓弁膜症
- 心不全
- 大動脈疾患(大動脈解離、大動脈瘤)
- 閉塞性動脈硬化症
- 肺動脈血栓塞栓症
各種実績
- 診療実績(2023年度版)
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冠動脈形成術 266件 末梢血管形成術 96件 カテーテルアブレーション 312件 経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI) 67件 ペースメーカー植込み 96件 植込み型除細動器 24件 心臓再同期療法 9件 冠動脈疾患(外科手術) 37件 心臓弁膜症(外科手術) 99件 大動脈疾患(外科手術) 50件 末梢血管(外科手術) 224件