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集学的治療・診断部乾癬センター

概要

患者のみなさんへ

乾癬は全身の皮膚に境界明瞭な紅斑局面が多発して慢性に経過する炎症性疾患です。近年、皮膚症状のみならず、関節炎やぶどう膜炎、心血管病変、糖・脂質代謝異常、うつ病などを合併することから全身の炎症性疾患としても病態が見直されています。乾癬患者さんの生活の質(QOL)は数ある疾患のなかでも著しく障害されていることから、発症初期からの治療と生活指導が重要となります。
当センターでは、「皮膚科、リウマチ・膠原病科、循環器科、眼科、消化器科、糖尿病科、放射線科、精神科、臨床検査科、栄養管理科などの多診療科・多業種が協力して患者さんの全身状態を把握するために」診療にあたります。乾癬に付随する症状を診ることのできるエキスパートが常に連絡の取れる体制をとっており、複雑化しつつある乾癬治療のなかから患者さんの症状や生活環境に応じた適切な治療や支援に取り組んでまいります。
乾癬センターでは、他科と協力しながら関節病変、内科的病変の評価を含めた総合的な診療を行っており、特に生物学的製剤を用いた治療は症例数・治療成績ともに評価されています。

特色・強み

リウマチ膠原病科・皮膚科が受け入れの入り口となり、合併症が疑われる当該科への迅速な連携を行います。特に循環器内科とは1回/月合同で受診患者さんについて情報共有を行い、血管障害が疑われる症例には画像検査や負荷検査を実施して血管障害の評価・治療を行っています。

乾癬患者さんの具体的な食事内容や生活習慣を具体的に聴取し、栄養科の指導の下体質改善・運動プログラムなどを提案します。全身療法導入後の逆紹介についても積極的に実施しており、ご紹介頂いたいただいた患者さんの今後の治療方針について連携をとってまいります。

主な対象疾患

  • 尋常性乾癬
  • 膿疱性乾癬
  • 関節症性乾癬
  • 乾癬性紅皮症
  • 滴状乾癬
  • 掌蹠膿疱症
  • 壊疽性膿皮症
  • 化膿性汗腺炎
  • SAPHO症候群