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集学的治療・診断部認知症予防センター

概要

患者のみなさんへ

現代社会において、認知症の予防と対策はますます重要になっています。本学では2000年から現総合医療センターにおいて「もの忘れ外来」を設置しており、本邦においても早い時期から認知症診療に取り組んできました。2023年には認知症の新薬も販売承認され、そのような中、認知症の初期段階から対応し、皆様が健やかな生活を継続できるよう支援することを目的として2024年に認知症予防センターを設立しました。当センターでは、詳細な診察と先端の機器を用いて、的確な診断と治療を行っております。また、北河内医療圏の「認知症予防」の拠点になるべく専門外来を開設し診療体制の構築に努めております。疑わしい症状が見られる場合、近隣の脳神経クリニックや精神神経科で初期診断を受けていただき、その後、当センターにご相談ください。

特色・強み

当院は日本認知症学会専門教育施設に認定されており、認知症専門医が多数在籍しています。新鋭の機器・技術を用いた的確な診断と治療を行っており、新薬以外にも医療機器による認知症進行予防に関する国内臨床治験にも参加しています。
【写真:認知症予防センター外来スタッフ】

従来の物忘れ外来、および抗アミロイド抗体医薬に関する外来診療を行っています。
抗体医薬治療に伴う副作用に対しては、救命救急科とも連携し24時間体制で対応します。
また、当センターは精神神経科、脳神経内科、脳神経外科、放射線科との協働運営ですので、それぞれの科の特徴を活かした、患者さん個々の状態に応じた細やかな診療を提供する体制を整えています。

当センターの一翼である放射線部門では脳アミロイドPET検査を行っています。
これはアミロイドPET検査薬を使用し、アルツハイマー型認知症の原因の一つと考えられている脳アミロイドβの脳内沈着を判定する検査です。

認知症予防センターと地域医療連携

患者さんの紹介をご検討の医療機関の皆さんへ
レカネマブ目的のご紹介の際は次の「レカネマブご紹介にあたってのチェック項目」を参照ください。

レカネマブご紹介にあたってのチェック項目

原則MMSE 22以上 
MMSEは点数が日によって動揺しますので20-21点くらいの方までは紹介検討ください。

CDR 0.5-1.0
概ねの生活が自立していれば対象になり得ます。
介護度が高い方は不適当と判断される可能性が高いです。

MRI
可能な限り、紹介時に情報提供ください。
FALIR 画像やT2スター強調画像を含めて情報提供ください。

投薬内容
コリンエステラーゼ阻害薬やメマンチンの投与有無を情報提供ください。
また抗血栓薬の投与有無も重要です。

介護者
適応を決めるには介護者からの情報が必要です。
原則介護者として付き添えるかも大事です。 

主な対象疾患

  • 軽度認知障害 (MCI)
  • 軽度の認知症

学会認定施設

日本認知症学会教育施設