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診療情報血液系疾患

疾患一覧

疾患名 病状 当院関連診療科
再生不良性貧血 再生不良性貧血は血液中の血球の基になる造血幹細胞が傷害を受けて起こる病気で、全ての血球(白血球、赤血球、血小板)が減少します。感染しやすくなったり(白血球減少)、貧血になったり(赤血球減少)、出血しやすくなったり(血小板減少)します。副腎皮質ステロイドや免疫抑制剤で治療を行います。骨髄移植が必要な場合もあります。

小児科

自己免疫性
溶血性貧血
自己免疫性溶血性貧血は自身の赤血球に対する自己抗体によって赤血球が破壊される病気で、貧血でめまいや息切れが起きます。また、壊れた赤血球からビリルビンが放出され、黄疸やヘモグロビン尿(濃い尿)が認められ、経過が長いと胆石症を起こします。副腎皮質ステロイドや免疫抑制剤で治療を行います。脾臓摘出が有効な場合もあります。

小児科

特発性血小板減少性
紫斑病
特発性血小板減少性紫斑病は血小板に対する自己抗体が産生され、血小板が破壊される病気です。血小板が少なくなると出血しやすくなり、皮下出血や鼻出血を引き起こし、重篤なものでは脳出血を起こすこともあります。治療は副腎皮質ステロイドや免疫抑制剤を使用します。薬剤で効果が乏しい場合には、脾臓摘出が有効となる場合もあります。

小児科

原発性免疫不全
症候群
先天的に免疫系のいずれかの部分に欠陥がある疾患の総称であり、後天的に免疫力が低下するエイズなどの後天性免疫不全症候群と区別される。障害される免疫担当細胞(例えば、好中球、T細胞、B細胞)などの種類や部位により200近くの疾患に分類される。

皮膚科

遺伝性鉄芽球性貧血 遺伝性鉄芽球性貧血は赤血球の鉄代謝・合成に関わる遺伝子の異常により鉄の利用が障害され、貧血を起こす病気です。X染色体連鎖性遺伝であり男児にのみ発症します。主症状は貧血による顔色不良、息切れ、めまいを起こします。治療法はビタミンB6で半数以上の症例で貧血の改善が認められます。輸血も行われますが、鉄過剰に注意が必要です。

小児科