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診療情報内分泌系疾患

疾患一覧

疾患名 病状 当院関連診療科
下垂体性ADH
分泌異常症
下垂体は前葉と後葉の2つの部分から成ります。ADHは下垂体後葉から分泌されるホルモンで、尿量を少なくする作用があり、抗利尿ホルモンとも呼ばれます。血液中のADHが低下すると尿量が増加し、ADHが増加すると尿量が減少します。下垂体性ADH分泌異常症には、血液中のADHが低下する中枢性尿崩症と、ADHが増加するSIADHがあります。中枢性尿崩症では尿量が増加するとともに、のどが渇き、大量の水分を摂取するようになります。一方、SIADHでは体内に水が貯留するため、血液中のナトリウムが薄まり、低ナトリウム血症になります。

内分泌内科

下垂体性成長ホルモン
分泌亢進症
脳下垂体にできる腫瘍が、成長ホルモンを過剰に分泌すると、先端巨大症を発症します。額、鼻やあご、手足など身体の先端が肥大します。また、成長ホルモンは代謝を調節しているので、過剰になると、頭痛や高血圧、糖尿病、いびき、多汗などの症状を伴います。しかし、外見の変化はゆっくり進むので、本人や家族は気づかないことがあります。

内分泌内科

下垂体前葉機能
低下症
下垂体は前葉と後葉の2つの部分から成ります。前葉は6種類のホルモン「副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)、甲状腺刺激ホルモン(TSH)、成長ホルモン(GH)、黄体化ホルモン(LH)、卵胞刺激ホルモン(FSH)、プロラクチン」を分泌します。前葉ホルモンは、副腎皮質、甲状腺、性腺など多くの末梢ホルモンの分泌を調節していますので、下垂体ホルモン分泌が障害されると、副腎皮質ホルモン、甲状腺ホルモン、性腺ホルモンなどの分泌も障害され、障害されたホルモンの種類により多彩な症状が現れます。副腎不全症状(疲れやすい、血圧が低い、食欲がなくやせる)、甲状腺機能低下症状(寒がり、低体温、脱毛)、性腺機能低下症状(性欲低下、無月経)などがみられます。下垂体機能低下症とは、下垂体前葉ホルモンの一部またはすべてが何らかの原因で十分に分泌できず、下垂体ホルモンとその末梢ホルモンが欠乏した状態をいいます。

内分泌内科

腎泌尿器外科

アジソン病 副腎皮質は3層の構造から成り、球状層からアルドステロンが、束状層からコルチゾルが、網状層から副腎アンドロゲンが分泌されます。アジソン病とは、これらのステロイドホルモン分泌が慢性的に低下した状態をいいます。副腎皮質ホルモンの欠落により、全身倦怠感、体重減少、低血圧や、消化器症状(食欲不振、嘔吐など)、精神症状(無気力、不安など)が認められ、同時に、色素沈着が爪、口腔内にみられます。

内分泌内科

副甲状腺機能低下症 副甲状腺は、首の前側下の方にある「甲状腺」の裏側に4個ある、米粒くらいの大きさの臓器です。副甲状腺ホルモンは副甲状腺から分泌され、骨や腎臓に作用して血中カルシウムを増加させる作用があります。副甲状腺機能低下症では、副甲状腺ホルモンの分泌が低下することにより、血中カルシウム濃度が低下します。テタニーと呼ばれる手足の筋肉のけいれんや、手足や口の周りのしびれ感がよく見られます。けいれんは全身に及び、てんかん様の発作を示すこともあります。

内分泌内科

偽性副甲状腺機能
低下症
副甲状腺ホルモンは副甲状腺から分泌され、骨や腎臓に作用して血中カルシウムを増加させる作用があります。偽性副甲状腺機能低下症では、副甲状腺ホルモンが骨や腎臓で十分に作用できないため、血中カルシウム濃度が低下します。テタニーと呼ばれる手足の筋肉のけいれんや、手足や口の周りのしびれ感がよく見られます。けいれんは全身に及び、てんかん様の発作を示すこともあります。また、この病気にはいくつかのタイプがあり、骨格の変化(低身長、丸顔、手足の指が短い)、肥満、知的障害を伴うことがあります。

内分泌内科