診療科腎泌尿器外科
概要
患者のみなさんへ
泌尿器に属する体内の器官は、尿を作り出す腎臓、膀胱に尿を運ぶ尿管、尿を一定量ためる膀胱、膀胱から尿を排出する尿道などに分けられます。泌尿器科とは、尿に関連した臓器(腎臓、尿管、膀胱、尿道)と男性生殖器(陰茎、前立腺、精巣)の病気を主として扱う科です。副腎疾患も診療範囲に入ります。
高齢化社会となり、泌尿器系の疾患を持つ方々は年々増加しております。
当院は泌尿器科に関しては男女を問わず、あらゆる疾患に対応しており、地域に根ざしたやさしい医療を目指しております。これからも患者さんにわかりやすく、安心できる説明を行い、患者さんと一緒に考えていく治療をご提供したいと考えています。また、男性更年期障害、男性機能障害、腎移植等の疾患は、専門外来がある附属病院と連携し、治療に当たっています。関西医科大学の附属3病院間の連携を生かし、疾患や病態によっては附属病院や関西医科大学総合医療センターへの治療も選択肢に加え、患者さんに最適な医療を提供できるように努めております。
特色・強み
前立腺肥大症・尿路感染症・頻尿症などの一般泌尿器疾患をはじめ、前立腺癌・膀胱癌などの尿路悪性疾患の治療も積極的に行っており、泌尿器科的内視鏡手術(TUR)を数多く手がけているところに特長があります。2013年度よりホルミウムYAG レーザーを導入して、特に尿路結石の加療に力をいれております。
前立腺肥大症の治療を積極的にしており前立腺肥大の治療には内科的治療と外科的治療があります。一般的に軽症の人は内科的治療を、薬物療法の効果のない人、重い人は外科的治療が行われます。外科的治療に関して当院では、TUEBやHoLEP、URO LIFTと複数の手術機器を導入し患者さんに合わせた治療方法を提案し手術をしております。
当院では、排尿ケアチームを立ち上げました。排尿ケアチームとは、部署横断的に、各病棟で生じた排尿自立障害に対処する活動を行うチームです。 尿道カテーテル抜去後に、尿失禁、尿閉などの下部尿路機能障害の症状を有する、あるいは見込まれる患者さんに対し 医師、認定資格のある看護師、理学療法士でチームを構成し排尿に関する知識・ケアを向上することで尿道カテーテルを早期に抜去し、排尿を自立に導き患者さんのQOL向上を目指します。
主な対象疾患
- 排尿障害、尿失禁
- 前立腺肥大症
- 尿路結石
- 尿路感染症
- 前立腺がん
- 尿路上皮がん(膀胱、尿管、腎盂)
- 腎臓がん
- 副腎腫瘍
- 精巣がん
- 陰嚢水腫
各種実績
- 診療実績(2023年版)
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外来新患者数 1,256人/年 外来延患者数 11,941人/年 入院新患者数 423人/年 入院延患者数 3,401人/年 - 手術・検査実績(2023年版)
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腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 8件 経皮的腎(腎盂)瘻 造設術 5件 経皮的腎(腎盂)瘻 拡張術
(一連につき)3件 経尿道的尿管ステント 留置術 107件 経尿道的尿管ステント 抜去術 27件 膀胱悪性腫瘍手術
(経尿道的手術・電解質溶液利用のもの)75件 膀胱結石、異物摘出術、経尿道的手術 12件 前立腺針生検法
(その他)92件 経尿道的前立腺核出術 11件 経尿道的尿路結石除去術
(レーザーによるもの)58件 尿道狭窄内視鏡手術 6件