診療科耳鼻咽喉科
概要
患者のみなさんへ
耳鼻咽喉科は、聴覚、嗅覚、味覚、平衡覚など、人が生活を営む上でかかせない、非常に大切な感覚器に関する病気を扱っています。当科では、先端の知識を取り入れながらわかりやすく丁寧に説明するように心がけております。そして、地域の皆様に安心していただける、思いやりのある良質な医療を提供することを目指しています。また、病院として規模が小さい利点を活かして、きめ細かく迅速な診療を行い、各々の患者さんに最適な治療を提供できるように努めてまいります。
当科の特徴として、重症のアレルギー性鼻炎には、免疫療法から手術、抗体療法まで幅広く対応しており、また、副鼻腔炎に対しては、新鋭のナビゲーションシステムを導入し、低侵襲で安全な鼻内内視鏡手術を積極的に行っています。
特色・強み
アレルギー性鼻炎は、現在国民の約半数が罹患している国民病となっています。当科では患者さんそれぞれのお困りの症状に関して、薬物療法、免疫療法、手術療法などから適切な治療法を選択、または組み合わせて満足度の高い治療の提供を目指します。
好酸球性副鼻腔炎は国の指定難病であり、嗅覚障害や喘息合併を伴うことも多く、手術をしてもすぐに再発することもある難治性の病気です。当科では、ナビゲーション下の安全で低侵襲な鼻内内視鏡手術、抗体療法などを組み合わせ、アレルギーセンターとも連携し積極的に治療を行っています。
突発性難聴は、ある日突然、左右の耳の一方(ごくまれに両方)の聞こえが悪くなる病気で、原因不明でありストレスや過労が関係していると考えられています。発症早期の治療が必要とされ、当科ではステロイドや血管拡張薬の点滴をなどを中心とした治療を行っています。
主な対象疾患
- アレルギー性鼻炎
- 好酸球性副鼻腔炎
- 難聴
- めまい
- 耳鳴
- 中耳炎
- 顔面神経麻痺
- 慢性副鼻腔炎
- 鼻出血
- アデノイド増殖症
- 扁桃炎
- 睡眠時無呼吸症候群
- 声帯ポリープ
- 甲状腺腫瘍
各種実績
- 診療実績(2023年版)
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外来新患者数 2,843人/年 外来延患者数 17,735人/年 入院新患者数 260人/年 入院延患者数 1,761人/年 - 手術実績(2023年版)
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内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅳ型
(汎副鼻腔手術)33件 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型
(選択的(複数洞)(副鼻腔手術)66件 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅱ型
(副鼻腔単洞手術)3件 内視鏡下鼻中隔手術Ⅰ型
(骨、軟骨手術)115件 内視鏡下鼻腔手術Ⅰ型
(下鼻甲介手術)88件 経鼻腔的翼突管神経切除術 73件 鼓膜切開術 51件 口蓋扁桃摘出術 80件 下鼻甲介粘膜レーザー焼灼術 98件 アデノイド切除術 32件 その他手術 91件
学会認定施設
日本耳鼻咽喉科学会専門医研修施設
日本鼻科学会鼻科手術認可研修施設