診療科リハビリテーション科
概要
患者のみなさんへ
リハビリテーション医療は、運動・感覚・認知や嚥下、排泄、心肺機能などの障害を的確に診断し、生活するうえで問題となる「活動の障害」を治療するために、社会資源利用を含めた方略を提供する医療です。
当院では平成28年4月より訪問看護・訪問リハビリを、平成30年4月よりデイケアを開設し、地域診療連携の強化、先進医療技術の開発に取り組んでいます。
当科では、主に地域の高齢者を対象に生活に必要な機能を回復・改善するための治療と退院後のフォローを提供しています。生活上の諸動作や摂食嚥下、高次脳機能など多面的な問題に対し、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、義肢装具士、ソーシャルワーカー、ケアプランセンター等のチームで関わり、生活環境の整備や社会福祉サービスの検討を含め、患者さん・ご家族のおかれた状況にあった治療や対応を行います。
リハビリテーション医療をとおして地域の医療圏に寄与できるよう努力して参りたいと存じます。
特色・強み
治療を安全かつ効果的に行うために、リハビリテーション科医が病歴や治療経過などを確認し、適切な計画を発案します。訓練開始後は定期的なカンファレンスを開催し、多職種での情報共有を行い、最適な方針や退院に向けた環境調整などを検討します。
他科との連携にも力を入れており、嚥下障害が疑われる患者さんには、耳鼻咽喉科と協働で検査をおこない、より正確な評価に基づき訓練にを行い改善を目指します。また、内科での呼吸器リハビリテーションパスや乳がん術後の関節可動域訓練なども提供しています。
退院後も当院併設のデイケアや訪問リハビリテーションをご利用の場合は、情報の断絶なく適切なリハビリテーションを継続できます。大学と連携し、デイケアで歩行支援ロボットや認知機能課題の研究も行い、高齢化社会に還元できる診療技術開発も行っています。
主な対象疾患
- 手足が動かしにくい
- ふらついて座りにくい
- しっかり立てない
- 歩きにくい
- よくこける
- 体を動かすと息切れしやすい
- 身の回りの動作がやりにくい(食事、身だしなみ、更衣、トイレ動作、入浴動作など)
- 字が書きにくい
- 喋りにくい
- 飲み込みにくい
- 食事中にむせる
- 日付などを忘れやすい