感染制御部
概要
患者のみなさんへ
近年、医学の進歩による高度医療や、薬剤耐性菌(MRSAや多剤耐性緑膿菌など)の増加、高齢化社会に伴う合併症をもつ患者の増加など、院内感染のリスクは高まっています。
医療施設においては院内感染に留意し、院内感染発生の際には速やかに原因の特定・制圧・終息を図ることが重要です。院内感染のリスクを低減し、安心・安全な医療を提供することを目標に日々活動しています。
医療機関における感染対策はあらゆる職種の方が知識を共有すべき分野であり、あらゆる職種のスタッフにはその感染対策の重要性を意識した行動が必要と考えます。わが国の感染制御学の黎明期にいち早く発足した当院の感染対策部門で働ける喜びを持って、院内のみならず、地域社会、国内、国外にも目を向けつつ、日々の感染対策に精進して参ります。
ごあいさつ

この度4月1日付で感染制御部部長に就任いたしました吉田勝紀です。これまでは副部長として前任の清原教授の補佐をさせていただいておりましたが、新たに大役を拝命し、身の引き締まる思いです。
新型コロナウイルス感染症の流行以降、感染対策の重要性はますます高まっています。病院内では医療従事者への感染対策の教育活動、各種耐性菌・病院内感染症のサーベイランス、感染制御チーム(Infection Control Team:ICT)や抗菌薬適正使用支援チーム(Antimicrobial Stewardship Team:AST)としての活動、そして入院患者様の感染症に関するコンサルテーション、などの感染対策に関わる業務を感染制御部が担っています。これらの業務は、医師・看護師だけでなく薬剤師、臨床検査技師、事務職員など多職種が緊密に連携して行っています。
これまで総合医療センターでは救命科を中心に新型コロナの最前線治療を担ってきました。現在では、独自のPCRセンターを立ち上げ、数時間でウイルスや細菌、耐性遺伝子の検出を行うことができ、感染対策に用いられるようになっていることが特徴です。
総合医療センターは感染防止対策加算1を取得しており、地域連携にも注力しています。病院単位ではなく地域、そして都道府県単位での感染対策や抗菌薬適正使用を行っていくことを目指します。守口市・門真市の医療機関や介護施設との地域ネットワークをさらに発展させ、医療機関、介護施設、保健所、地方衛生研究所、地方自治体と一体となり地域に根ざした感染対策ネットワークづくりを目指します。
今後ともチームのさらなる発展に向け、誠心誠意尽くして参る所存です。前任者同様、ご指導ご鞭撻を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
部長 吉田 勝紀
特色・強み

当院感染制御部は感染症専門医、感染管理認定看護師、感染制御認定薬剤師、抗菌化学療法認定薬剤師、感染制御認定臨床微生物検査技師などの専門資格を有するスタッフで構成されています。多職種合同による感染対策チームとして、感染対策チーム(ICT)と抗菌薬適正使用支援チーム(AST)が編成され、日々の感染対策に当たっています。

ICTでは院内ラウンドを定期的に行って院内各部署における感染対策の実施状況や耐性菌検出状況を確認して、院内で広く情報の共有を図って院内感染対策を行っています。

ASTでは各種感染症に対する抗菌薬の使用状況について、培養結果にもとづき適切な抗菌薬の選択・使用について検討し、適宜担当医へフィードバックしています。つねに双方向性のコミュニケーションを図るようにしています。