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当院について病院長挨拶

関西医科大学附属病院

病院長 松田 公志

慈しみ、めぐみ、愛の心で、安全で安心、最適な医療を行います

北河内二次医療圏の基幹病院として

当院は、京阪電車枚方市駅から徒歩約3分で、背後の淀川河川公園の水辺環境を生かした緑豊かな地に、2006年1月に新築開院しました。
開院時から特定機能病院としてスタートし、その後、総合周産期母子医療センター、地域がん診療連携拠点病院、がんゲノム医療連携病院、大阪府アレルギー疾患医療拠点病院、大阪府難病診療連携拠点病院など、医療圏内唯一の指定を受けています。さらに、高度救命救急センターを擁し三次救急医療体制を敷くとともに、大阪府災害拠点病院でもあり、救急および災害医療にも万全の体制を整えています。
2018年4月には日本医療機能評価機構の認定を受け、北河内二次医療圏の基幹病院として、115万人市民の医療の最後の砦としての役割を果たしています。
また、介護福祉部門としてデイケアセンター、訪問看護ステーション、居宅介護支援事業所を持ち、急性期から慢性期までシームレスな医療を提供しています。

当院の目標

関西医科大学の建学の精神である「慈仁心鏡」すなわち慈しみ・めぐみ・愛を全職員が心の規範とし、安全であたたかい、患者さんに寄り添った最善の医療の提供が当院の目標です。
加えて、大学病院として新しい診断法や治療法の開発、そして、医師、看護師などより良い医療人の教育と育成も重要な使命です。

診療機能の最適化と強化

一人一人の患者さんに最適の診療を行うために、49の高度に専門化された診療科とともに、複数の診療科が連携して診療を行うセンター化を進めており、小児医療センター、ハートセンター、脳卒中センター、腎センター、痛みセンターなどに加えて、2024年4月に糖尿病センターと認知症予防センターを設置しました。
開院以来、患者数は継続的に増加し、2023年には年間病床利用率100%となったことから、入院病床を46床増やして797床とし、「ことわらない病院」の実現を図ります。また、2024年8月には手術室を3室増やして計22室(1室はハイブリッド手術室)とするとともに、ダビンチなどの手術支援ロボットを3台体制とし、さらに整形外科には脊椎手術ロボットに加えて膝関節ロボットも導入するなど、より精緻な手術を安全に、数多く行える体制を整えました。
加えて、AI診療機器や患者情報自動カルテ入力システムの導入など、スマート病院構想を進めています。

新しい治療法の開発

大学病院として、多くの新薬治験を行うとともに、新たな診療機器を用いてよりよい新規医療の開発を行っています。
第5のがん治療として注目されている光免疫療法についてもセンターを設置し、大学の光免疫医学研究所と連携して開発を推進していきます。
2024年後半には新薬開発科を立ち上げ、がん新薬を世界で初めて当院で使用できる体制を整える予定です。

より良い医療人の育成

大学附属の医育機関として、当院は、本学医学部、看護学部、リハビリテーション学部などの卒前学生教育とともに、医師、看護師などの卒後教育にも全力で取り組んでいます。看護師の特定行為研修指定機関でもあり、多数の特定看護師の育成を行い、医師、薬剤師とともに共通の規範のもとに、これまで以上に高いレベルでの患者さん中心のチーム医療を推進します。

地域医療機関との連携

当院は、北河内二次医療圏の基幹病院として多くの医療機関と連携するとともに、地域医療連携推進法人「北河内メディカルネットワーク」の中心病院として、地域包括医療システムの構築に寄与しています。

附属病院の将来計画

2027年には本館の後方に別館が完成する予定です。
さらにその後に本館改修を行い、診療機能の強化と療養環境の整備を図り、スマート病院として生まれ変わります。
今後も、教職員の働き方改革に適切に対応しながら、常に新たな医療の安心・安全な提供を目指し、大学病院本院としての社会的責務を果たしてまいります。