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当院について病院長挨拶

病院長挨拶

大切な人を受診させたい病院へ

関西医科大学総合医療センター

病院長 杉浦 哲朗

関西医科大学総合医療センター(旧関西医科大学附属滝井病院)は、90年余りの歴史を有し、DPC特定病院群(大学病院本院に準じた診療機能を有する病院)として質の高い医療を提供する一方、安心と安全の確保、病院内のエネルギー節減、大規模災害に対する危機管理体制の構築など組織の充実も図っております。
近年、高度医療を求める国民の声が高まるなか、多種多様な医療スタッフが各々の専門性を活かし、情報を共有しつつ業務を分担・連携して効率的な医療を提供する「チーム医療」を基に病院運営を行っています。すなわち、医療職と事務部門が有機的に連携し、患者さんの人間としての尊厳とQOL(生活の質)に配慮し、患者さん一人ひとりに一番適したオーダーメイド医療を常に目指しています。

また、令和2年3月には、大阪府から地域医療支援病院の承認を受け、患者さんに「地域完結型医療」の提供することを実現するため、 近隣の医療機関と密に連携することで、紹介患者さんの積極的な受け入れと逆紹介を促進し、より一層、地域における基幹病院として貢献できるよう努めています。

診療機能といたしましては、35診療科477床(本館304床、南館134床、北館39床)を有していますが、 令和4年5月からは総合集中治療部(GICU)を5床から9床、HCUを4床から8床に増床し、術後集中治療や救急搬送重症例に対して高度な医療を提供しています。 救命救急センターはICU14床を含む32床を有し“断らない救急医療”を旗印に、3次救急のみならず救急隊が搬送先に難渋する2次救急症例も受け入れ、 全診療科との協力のもと治療にあたっております。災害拠点病院としては、今後の大規模災害に備えて、 令和3年9月にホスピタルガーデンに停電時にも使用可能な井戸設備を設置し、災害医療体制の充実も図っています。

また、平成31年1月に介護福祉部門として訪問看護ステーション、デイケアセンター、ケアプランセンターを開設し、急性期から慢性期までシームレスな医療を提供しています。

今後も関西医科大学総合医療センターは職員一丸となって医療の質と安全の確保に努め、地域の期待に応えるべく取り組んで参ります。
皆様からの忌憚のないご助言、ご諫言をお待ちしております。

名誉病院長挨拶

関西医科大学総合医療センター名誉病院長の称号を授与して

関西医科大学総合医療センター

名誉病院長 岩坂 壽二

平成22年から8年間、旧滝井病院から新装となった総合医療センターの病院長をスタッフの皆さんに支えられ大過なく務めることが出来ました。 臨床各科は幅広い領域をカバーしながら、それぞれが特徴ある診療を展開しています。「慈仁心鏡」を医療の柱として、患者さん個々には患者さんを取り巻くさまざまな問題があります。フランス語で「連携・橋渡し・つなぐ」を意味するリエゾンを医療で実践してくれたと思います。私が退任した後の新型コロナウイルス感染症では、この精神は社会に大きく寄与したものと思っています。

今思うと、この8年間でやはり大きな出来事は新病院の建設と移転でした。限られたスペースで各診療科に最新の機器が装備出来たと自負しています。約10年間が経ち病院機能評価も与えられ、今や円熟期にあると思います。次世代の医療人と装備がさらに飛躍することを願って止みません。

新本館への移転は雨模様を避けるように無事に終え、サッカーグランドの広さを持つホスピタルガーデンは住宅密集地のなかに、これ以上ない緑の景観を展開し、患者さん・家族の方に少しの安堵を差し上げることが出来たと思っています。五月晴れのなか大きな鯉のぼりがホスピタルガーデンからの風にゆったりと泳いでいたのを想い出します。

稿を閉じるに当たり、名誉病院長の称号を授与して下さった山下敏夫理事長に深甚より感謝致します。これからも患者さんには関西医科大学総合医療センターへの大きな応援とご意見を賜れることを、スタッフの皆さんは惜しみない努力の継続をお願いします。