2018/10/31
研修等(医療関係者)
枚方DB-ERCPセミナー
術後再建腸管を有する胆膵疾患に対する内視鏡治療(DB-ERCP)が2016年に保険収載となり、国内はもとより世界においても完遂が困難である同手技の普及のため、第一人者である島谷准教授による実際の手技を見学することを目的として開催されました。
DB-ERCPとは…胃や膵臓などの術後症例において、胆管結石や膵炎など胆膵系のトラブルが生じた場合、従来の内視鏡では目的とする所まで内視鏡を到達させることが困難であったため、内視鏡的アプローチは不可能とされており、今までは経皮経肝的治療や外科的治療(開腹手術)など非常に侵襲的な治療を選択せざるを得ませんでした。しかしながら、小腸の診断・治療目的に開発されたダブルバルーン内視鏡(DBE)を応用することで、今まで不可能とされてきた内視鏡的アプローチが一気に現実的なものとなり、さらに胆膵内視鏡治療専用機として我々も開発に携わってきた新しいDBEを用いることで、より確実で安全に処置を完遂できるようになってきました。
【参加施設】
・自治医科大学
・日本医科大学
・虎の門病院
・岐阜大学
・Ajou University Medical Center
講師紹介
島谷 昌明
所属:附属病院 消化器肝臓内科
役職:准教授
【認定資格】
日本内科学会認定医・指導医・近畿支部評議員
日本消化器病学会専門医・指導医・近畿支部評議員・学会評議員
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医・近畿支部評議員・学会評議員
日本がん治療認定医機構暫定教育医
日本胆道学会指導医・学会評議員
日本消化管学会胃腸専門医・指導医・学会代議
日本カプセル内視鏡学会専門医・指導医・学会評議員
大阪府難病指定医
日本腹部救急医学会暫定教育医・学会評議員
セミナーの様子
見学会に先立ち、ミニカンファレンスとして参加医療機関の医師による症例検討がおこなわれました。
【症例報告施設】
・自治医科大学
・日本医科大学
・関西医科大学
附属病院内視鏡センターにて手技の見学。今回は5症例の見学を行いました。国内はもとより隣国の韓国からも本ライブに参加されていたため、基本的には英語でのディスカッションとし、国際色豊かなライブとなりました。
手技を行う中でのコツや見落としがちな点について実際の手技に即して島谷准教授より説明が行われます。参加医師からの質問には可能な限り答え、手技中の回答が難しい場合は手技終了後に振り返る形で対応をしました。