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診療情報手外科

手外科で診療する疾患について

  1. 手の外傷—交通事故や労働災害事故による手や指の脱臼・骨折・挫滅創などの治療を行います.開放性の骨折や神経断裂などの高度損傷は,最初の段階でいかに適切な治療を受けられるかが,手の機能の大きな分かれ目となります.初期治療は,枚方の附属病院で行い,くずは病院でのリハビリ治療が可能です.
  2. 疲労性疾患—家事労働から重量物運搬などの重労働に従事される方,それぞれ職業に応じた手の使い方があるかと思います.腱鞘炎,関節炎などの慢性疲労に伴う症状のある場合,加齢に伴う変性による症状の出た場合,リウマチによる変形疼痛のある場合など,日常生活・仕事に支障が生じることがあります. このような手指の痛み・しびれ・変形を生ずる疾患は,適切な装具(サポーター・テーピングなど)による治療,運動療法などにより,改善することが期待できます.手外科外来では,これらの疾患に対する理解を深めていただくために,わかりやすいパンフレットを用意して説明させていただいております.
  3. 小児の手・足の変形と機能障害の治療—小児の手足の異常に関しては,専門的な診察が必要となります.生まれつきの変形,怪我をしたために生じた変形,発育障害などに対して,お子様の状況に不安のある場合は,相談に応じさせていただきます.一緒に考えましょう.
  4. スポーツ障害—スポーツ愛好家の方は,"テニス肘"とか"野球肘“などという言葉を聞かれた事もあるかと思います.このような慢性疲労性のスポーツ障害から,運動中の,突き指・脱臼などの外傷も含めて,スポーツへの復帰を念頭においた治療を行っています.

手・肘に疼痛・変形があり,心配な方は受診してください.”正しい知識“を得ることは安心につながります.

理事長特命教授 堀井 恵美子

日本整形外科学会専門医
日本手外科学会専門医
ASSH internationalmember