当院について患者さんの権利・病院からのお願い
患者さんの権利
- 患者さんは、1人の人間として、その人格や価値観を尊重され、尊厳が保たれる権利をもっています。
- どなたでも平等に必要な医療を受けることができます。
- 治療方針について、ご自身の希望をはっきりと示し、説明が分からない時は納得できるまでお尋ねください。
- 患者さんのプライバシーは、病院の守秘義務によって保護されます。
- 医療の内容や医療費に関する疑問点や不満がある場合にはご相談ください。
- 診療録を閲覧したり、他の医療機関の医師の意見を聞くことができます。
患者さんの責務
当院を受診される患者さんは以下の項目に対する責務(責任と義務)があります。
- 最適な検査や治療を受けるために、過去の病歴や健康に関する詳細な情報、診療に関しての病状変化等を報告していただくとともに医療者の説明を十分に理解するようにつとめて下さい。
【医療従事者と共に参加する診療】 - 医療が安全かつ効果的に実施されるよう、院内の医療安全のルールを順守し、積極的に協力してください。他の患者さんや病院職員の個人情報や権利を尊重してください。
【医療安全への協力】 - 患者さん本人および他者に対しても清潔で快適な療養環境を維持してください。
【快適な療養環境の維持】 - 医療機関の規則および社会的ルールを順守してください。医療費の請求があった場合は速やかにお支払いいただき、病室や病棟の移動、退院、転院などの要請があった場合は速やかに応じてください。
【病院の規則や指示の順守】 - 検査、手術等の医療行為は、100%の効果と安全性が保障されたものではなく、医療技術や社会、経済、倫理等の要因により、限界があることをご理解ください。
【医療の不確実性への配慮】
一般急性期病院としての役割
当院は15診療科199病床数の一般急性期病院です。そのため当院で可能な専門的な治療が終わり、回復期リハ病院等の慢性期病院やかかりつけ医での治療が可能となった場合は、他院への転院をお願いすることもあります。
転院に際しては医師、看護師およびソーシャルワーカー等が総合的にサポートいたしますので、何卒ご理解とご協力をお願いいたします。
医育機関としての役割
当院は高度医療の提供に加え、医師や医学生・看護学生・リハビリテーション学部生等の研修を行う大学附属病院として、医育機関の役割を担っています。診療は全て医師の指示のもとに行っておりますので、ご安心の上ご理解、ご協力をよろしくお願いいたします。
医療クラークについて
当院では、医師の事務負担を軽減することによって、診療をより効率化するために、診察室内で医療クラーク(医師事務作業補助者)が医師に同席することがあります。医療クラークが事務作業を行うことで、医師は診察に一層集中することができます。また医療クラークは医師と患者さんの橋渡し役ともなります。ご不明な点がありましたら、お気軽にお声掛けください。
病院からのお願い
当院は、安全で質の高い医療を行う為には、患者さんと医療機関との互いの信頼が大切であると考えています。
そのため当院では、下記の行為をされた場合、診療をお断りすることや、院外退去を求める場合がありますので、ご了承ください。
- 他の患者さんや職員に対する暴言、暴力、威嚇行為、その他の迷惑行為
- 病院内の器物破損行為
- 職員に対する文書作成等に関する強要行為や執拗な面談行為
- 病院敷地内における喫煙行為
- その他円滑な診察業務を妨害する行為(職員の同意のない録音、録画、写真撮影など含む)
医師の働き方改革に対する当院の対応と患者さんへのお願い
令和6年4月から、すべての医療機関では医師の働き方改革の実施が義務化され、医師の時間外労働時間の規制が行われます。患者さんとそのご家族におかれましては、医師の労働時間短縮にご理解いただき、下記取り組みへのご協力をお願いいたします。
記
- 入院患者診療は、原則としてチーム制とし、複数の医師が一人の患者さんを担当します。
- 休日の入院患者さんを含めた診療は、原則として当直医が担当します。
- 患者さんおよび患者さん家族への病状説明は、原則として勤務時間内に行うこととします。