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硫化水素中毒

症状の解説

低濃度では肺の刺激により、咳、痰などの症状があり、やがて呼吸困難となります。高濃度のガスに曝露された場合には、一気に意識障害、呼吸停止、死亡へと進みます。

主な原因

軽度なものとしては、火山性ガス、温泉地での自然発生があり、これらの場所で無風の日に、窪地の底に入るのは危険です。産業災害として生じるほかに、最近では意図的に硫化水素ガスを発生させる自殺が散発的に発生しています。

必要な検査

患者さんの救出よりも、救出する人間の安全を優先すべきであり、換気を優先します。 出来ればガス検知管により現場環境の硫化水素濃度が安全域にあることを確認して救助活動を行うことが望ましいです。

治療法

風上より患者さんに接近、救出後は酸素投与を行います。病院では亜硝酸アミルの吸入、亜硝酸ナトリウムの静脈内投与を行います。

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