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敗血症

症状の解説

感染の部位にかかわらず、それに起因して起こってくる全身性の炎症反応(発熱、頻呼吸、白血球増多)を敗血症といいます。進行すると、ショックや意識障害、多臓器不全、出血傾向などの症状が現れ、急激に死に至る場合もあります。

主な原因

一般的には、肺炎や腎盂腎炎、四肢軟部組織(皮膚や筋肉)の感染症などが悪化した場合に敗血症に進行することがあります。消化管穿孔による腹膜炎などは発症後、すぐに敗血症に進行することもあります。また、手術やカテーテルの留置などの治療の後や全身状態の悪化(免疫不全、がんの進行など)に伴い突然発症する場合もあります。

必要な検査

細菌培養(血液、痰、尿、膿など)とレントゲン撮影やCT検査などの画像診断によって、原因となる感染巣や感染の程度を総合的に判断します。また、血液検査によって感染の程度や治療効果の判定、合併する臓器障害の有無を判定します。

治療法

感染に関しては、抗生剤による保存的治療と針や管によって溜まった膿を外に出したり(排膿)、手術によって感染部位を切除したり、洗浄したりする場合もあります。ショックや多臓器不全に対しては、集中治療室での全身管理を行い、症状によって強心剤の投与や人工呼吸管理、血液浄化法が必要になります。

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