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子宮体がん

症状の解説

多くは閉経後の不正性器出血として気付かれます。規則的に月経のある女性での発症は希ですが、月経が不順な場合には、閉経前の女性にも起こりえます。(40歳未満の体がんは10%程度)。初期には時折少量の出血がある程度で痛みなどの症状は全くありません。進行すれば性器出血が増加して持続するようになりますが、末期に他臓器への転移が起きるまでは出血以外の症状は殆どありません。

主な原因

子宮内膜の組織から発生する腺がんで、発がんの直接原因は分かっていません。危険因子(起きやすい状態)としては、肥満、糖尿病、妊娠や出産回数が少ないこと、未婚、晩婚、食事の欧米化などがあります。発生や進行に女性ホルモンであるエストロゲンが促進的に作用する子宮体がんと、エストロゲンに関係なく進展するものの2種類があります。

必要な検査

内診、超音波検査、血液検査
子宮体部細胞診・組織診:これがもっとも重要です。
骨盤MRI、腹部CT:病巣の進展程度を推定します。

治療法

子宮と卵巣・卵管の全摘出術および骨盤内のリンパ節の摘出を行います。子宮頸がんと異なって卵巣へも転移している可能性が高く、また女性ホルモンによる悪影響(がん増殖の促進)も考えなければならないため、卵巣は残せません。また術後には進行期を確定し、必要なら追加して抗がん化学療法や放射線治療も行います。 なお若い女性で将来に妊娠を希望し、かつ、ごく初期であることが確実な場合は、エストロゲン作用に拮抗する黄体ホルモンを大量に投与して消退を期待する保存療法(子宮温存)が有効な場合があります。危険性について十分理解したうえであれば、試みる価値のある方法です。

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