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転移がん・原発不明がん

症状の解説

症状はさまざまです。脳転移では神経のまひ症状が見られたり、頚部リンパ節は自分で触知して気づいたりすることもありますが、まったく症状がなく、検診の胸部単純写真や肝臓の超音波検査などで、転移病変が発見されたりすることもあります。

主な原因

咽頭や甲状腺などの頭頸部、食道、大腸などの消化器、肺、その他の臓器にがん病巣があり、そこから脳、頚部リンパ節、肺、肝臓への転移が最初の症状や診断のきっかけとなって発見されます。

必要な検査

転移をおこした原因である原発がん病巣を見つけなければなりません。それがどこにあるか不明な段階では、頭頸部から胸部、腹部、骨盤までの全身を漏れなく検査する必要があります。PET検査は一回の検査で全身の画像を作成できる利点があります。用いる薬品のFDGは、がん細胞が悪性であるほど強く病巣へ集積する性質があり、原発巣・転移巣の部位と大きさを知ることができ、転移がん・原発不明がんに適切な検査法です。

治療法

原発巣の部位、組織的な種類と大きさ、リンパ節、その他の臓器への転移の有無など病変の全体像を明らかにした後で、最も適切な治療法を選択することになります。

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