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急性扁桃炎・慢性扁桃炎(慢性単純性扁桃炎・習慣性扁桃炎・扁桃病巣感染症)

症状の解説

急性扁桃炎は、初期は咽頭違和感程度ですが、病態の進行と共に急激な咽頭痛、嚥下痛を生じるようになります。全身症状として高熱、全身倦怠感、食欲不振などを呈します。時に扁桃周囲に膿瘍を形成し、呼吸困難も来すことがあります。 慢性単純性扁桃炎は、持続的なのどの痛み、乾燥感、違和感、微熱などの症状があるものです。習慣性扁桃炎は、急性扁桃炎を年に3〜4回以上繰り返すものです。扁桃病巣感染症は、扁桃が病巣となって、腎炎や皮膚炎など身体各所に二次疾患を生ずるものです。

主な原因

口蓋扁桃に主として溶連菌による細菌が感染して起こります。慢性化すると嫌気性菌や他の菌が感染して重症化します。また溶連菌が全身に回ると腎炎などの原因にもなります。

必要な検査

扁桃が全体として発赤腫脹し、膿栓が認められるため、視診上で診断できる事が多いです。 全身状態の把握や鑑別診断、治療法の選択のために、細菌検査、血清・血液学的検査、尿一般検査を行います。

治療法

基本的には、安静にした上で内服薬投与を行います。 症状が高度で摂食困難、脱水等認められる場合は、入院の上点滴加療を行います。 慢性扁桃炎は手術の適応となりますので、相談の上、全身麻酔下にて手術を行う事もあります。

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