病名 | 鼻副鼻腔腫瘍(びふくびくうしゅよう) |
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部位 | 固有鼻腔、副鼻腔、外鼻 |
主な症状 | 早期では無症状が多いが鼻出血、鼻閉、痛み、頭痛、複視等多彩な症状 |
良性から悪性まで非常に多岐にわたる疾患があり、その多くの場合は早期では無症状名事があり、ある程度の大きさになってから発見される事が多く、発生した場所によっては進行してから見つかる事も多いです。鼻腔や副鼻腔に発生する腫瘍は進行すると副鼻腔炎を伴ってくる事が多いです。
若年性血管線維腫は若年男子に多く、性ホルモンとの関連があるとされています。また乳頭腫はパピローマウイルスが原因と考えられています。この様に、ある程度原因が解っているものもありますが、がんも含めて多くの腫瘍の原因は不明です。
CTやMRIといった画像検査が中心です。また、鼻腔ファイバー等による局所の詳細な観察が行われます。最終的には組織検査を行い確定診断をつけますが、腫瘍の発生部位によっては手術的にしか組織検査できない事があります。
腫瘍の種類によって、あるいは発生部位によって、手術や放射線化学療法、あるいは基本的に経過観察など治療方針は大きく異なります。私どもは近年、顔面に傷をつけることなく鼻の孔から内視鏡下に低侵襲で腫瘍の摘出術を行っています。