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緑内障(青そこひ)

症状の解説

緑内障により視神経障害を生じ、視野が狭くなり視力が低下します。視野の中心部分は末期まで障害されないことが多く、その場合は視力低下を自覚しないこともあります。つまり、末期になるまで症状がない患者さんもたくさんおられます。緑内障は通常10年以上かけてゆっくり進みます。 なお、急性閉塞隅角緑内障(いわゆる緑内障発作)では、視力低下のほか、眼痛、充血がみられます。

主な原因

目の中は房水という液体で満たされていて、目の中で産生され排出されます。涙として排出されるわけではなく隅角という部分から強膜(白目の部分)の血管を通して眼外に排出されます。緑内障では房水排出障害が起こり、房水が目の中にたまって目がかたくなります。これを眼圧上昇といいます。その結果視神経が圧迫されて視神経障害を生じ、視野が狭くなり視力が低下します。隅角が閉じて房水排出障害が生じる閉塞隅角緑内障と、隅角の機能が低下して排出障害が生じる開放隅角緑内障があります。どうしてこのようなことが起こるかはよくわかっていませんが遺伝が関係しているとも言われています。

必要な検査

視力検査のほか、視野がどの程度せまくなっているか視野検査を行います。緑内障と診断されたら視野検査は定期的に行う必要があります。このほか、視神経線維の厚みを測定する機器があり、緑内障の進行の判断材料にすることもあります。

治療法

どのタイプの緑内障も眼圧を下げることが一番の治療です。まずは眼圧下降点眼薬を使用します。点眼薬は何種類もありますが、まずは一種類から始めて効果がなければ他の点眼薬に変更、効果が不十分なら点眼薬を追加します。3,4種類の点眼薬を使用しても効果が不十分で視野狭窄の進行が疑われる場合は眼圧を下げる手術を行うこともあります。なお、閉塞隅角緑内障では最初に手術(レーザー治療を含む)を行うこともあります。

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