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正常眼圧緑内障

症状の解説

緑内障により視神経障害を生じ、視野が狭くなり視力が低下します。視野の中心部分は末期まで障害されないことが多く、その場合は視力低下を自覚しないこともあります。つまり、末期になるまで症状がない患者さんもたくさんおられます。緑内障は通常10年以上かけてゆっくりすすみます。

主な原因

緑内障は、隅角が閉じて房水排出障害が生じて眼圧が上昇する閉塞隅角緑内障と、隅角の機能が低下して排出障害が生じて眼圧が上昇する開放隅角緑内障があります。開放隅角緑内障のうち、眼圧が正常(10〜20mmHg(ミリメートル水銀柱))であるにもかかわらず、視力・視野障害を生じるものがあることがわかってきました。これを正常眼圧緑内障と呼びます。日本人ではこのタイプの緑内障が最も多く、緑内障患者の約7割がこのタイプだと考えられています。

必要な検査

視力検査のほか、視野がどの程度せまくなっているか視野検査を行います。緑内障と診断されたら視野検査は定期的に行う必要があります。このほか視神経線維の厚みを測定する機器があり、緑内障の進行の判断材料にすることもあります。

治療法

眼圧を下げることが一番の治療です。治療前に眼圧を何回か測定し、眼圧下降点眼薬を使用します。点眼薬は何種類もありますが、まずは一種類から始めて、眼圧下降がなければ他の点眼薬に変更、眼圧下降が不十分なら点眼薬を追加します。3,4種類の点眼薬を使用しても効果が不十分で視野狭窄の進行が疑われる場合は眼圧を下げる手術を行うこともあります。

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