病名 | 水晶体偏位・水晶体脱臼(すいしょうたいへんい・すいしょうたいだっきゅう) |
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部位 | 水晶体 |
主な症状 | 視力障害 |
水晶体がその正確な位置よりずれることが視力障害の原因となります。 水晶体の先天性の位置異常を水晶体偏位、後天性のものを水晶体脱臼と呼び区別しています。位置ずれの程度が少ない場合は無症状ですが、位置ずれが大きくなると近視化、乱視、屈折変動、単眼性複視などの視力障害を生じます。
原因としては外傷性、遺伝性、特発性の3つに分けられます。 遺伝性の場合は他の全身異常(マルファン症候群、ホモシスチン尿症、マルケサニ症候群、過多リジン血症など)や他の眼異常を伴うこともあります。
視力検査や、細隙灯顕微鏡検査にて水晶体のずれている程度をみます。
小児の場合は弱視予防のためにも早期発見が重要です。コンタクトレンズなどによる屈折矯正により治療を行いますが、屈折矯正による視力の向上がなければ、手術を考慮しなければなりません。高度な白内障、高度な視力障害、偏位の増強等があれば手術にて、水晶体を摘出し、眼内レンズを眼内に縫着し固定します。