病名 | 硝子体混濁(しょうしたいこんだく) |
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部位 | 硝子体 |
主な症状 | 視力低下、飛蚊症 |
本来硝子体は無色透明なゲルですが、それ全体が混濁した場合は霧視(かすみ)や視力低下を生じ、部分的な混濁は飛蚊症(蚊のようなものが飛んで見える)を引き起こします。
原因としては①先天性混濁、②変性混濁、③炎症性混濁、④出血性混濁、⑤腫瘍性混濁があげられます。一般的によくみられるものとしては加齢による変性混濁があげられますが、これは視力低下の原因にはならいないことがほとんどです。③はぶどう膜炎、眼内炎が原因となり、④は隣接組織から出血が波及して生じます。⑤は悪性リンパ腫などが原因となります。
硝子体および眼底検査。炎症性や腫瘍性混濁があれば全身的検査も行います。
①、②は視力低下をきたすことはまずないため通常は治療は行いません。③の場合には原疾患の治療および抗炎症療法により改善します。④の場合には出血が吸収されない場合には硝子体手術を行います。⑤の場合には確定診断を行うために硝子体手術を行うこともあります。