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血尿

症状の解説

血尿とは、腎および尿路からの出血のために尿中に血液混入を認めた状態です。尿に血がまじる状態には大きくふたつあります。一つは、尿の色が赤くなる状態で、これを肉眼的血尿といいます。二つ目は、色の変化は分からないが、健診等の検査にて血が混じっている(潜血陽性)と指摘された場合です。これを顕微鏡的血尿といいます。

主な原因

多くの病気が血尿の原因となります。大きく分けて1)腫瘍(腎腫瘍、尿路上皮腫瘍,前立腺腫瘍,尿道腫瘍など)、2)尿路結石、3)尿路感染症(膀胱炎や腎盂腎炎など)、4)腎のうほう(良性の水の袋です)4)腎・尿路の外傷(交通事故など)、さらに、5)腎臓自体の内科的な病気(腎炎、IgA腎症、糖尿病性腎症など)、6)その他、血液をさらさらにするような薬物(ワーファリンなど)が原因となります。

必要な検査

血尿の原因を明らかにするために種々の検査が必要となります。まずは、尿検査(検尿や尿細胞診)や超音波検査を行います。ただし、健康診断などで、尿潜血を指摘された方に対して、どのくらい検査を行うかは難しい問題です。多くは、病気が見つからないからです。逆に、肉眼でわかる血尿の場合には、CT、MRIや膀胱内を観察する膀胱鏡で徹底的に検査します。

治療法

血尿自体を治療することはありません。個々の疾患に対しての加療を行います。 一方、毎年健診にて尿潜血を指摘される人も多いと思います。このような場合には、精査をしても明らかな異常が見つからないことの方が多いですが、必ず一回は検査を受けて種々の病気がないことを確認しておきましょう。

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